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新無印100話放送記念オーディオドラマ「ダンデのとある朝」感想

〇概要

アニポケ100話放送記念のオリジナルオーディオドラマ「ダンデのとある朝」。
アニポケのオーディオドラマというのは私も初めて聞きました。
BGMも本編と同じものが使われていてアニメの映像ないバージョンって感じ。
映像がない分想像が掻き立てられるファン心理のツボを押さえた作品です。
というわけでこの感想記事もいつもより妄想多めでお送りします(笑)!

〇リザードンの目覚まし

「ああ、今日もリザードン起こしてくれてありがとう」
「天気もいい!」
「モモンの実とカゴの実のミックスジュースは目が覚めるなあ!」

ダンデの朝は相棒に起こしてもらうのが日課のようです。とすると家では放し飼いにしてるのかな?

〇ソニアから着信

(ソニアから着信)
ソニア「おはよう!ダンデくん」
ダンデ「どうしたソニア?」
ソニア「修理を頼まれたダイマックスバンド、もう出来てるよ」
ダンデ「そうか、助かる。ならこれから取りに行くよ」
ソニア「今から?わかった、待ってるね」

ダンデ「ソニアのところに向かうぞ!」
リザードン「グオオオオオオオ!」

モーニングコール!ではないけど二人の親密さが伝わる会話ですね。
ダンデはハロンタウンの実家からは出ているんでしたっけ?
ソニアはブラッシータウンの研究所にいるので、リザードンで移動するということはそれなりの距離を移動する想定な気がします。

ダンデ「アオガラスか。リザードンあいつと競争してみるか?」
リザードン「グオオオオオオオオオ」
アオガラス「ガアアアアアアアアア」
ダンデ「やるじゃないか!追いかけろ!リザードン!」

リザードンとダンデは幼い頃からの相棒で移動中も常にじゃれあいながらトレーニングを積むというのが当たり前なのでしょう。ククイ博士とガオガエンももしかしてこんな日常を送ってるのかも…。
あとアオガラスここで登場してたんですね。本編にはまだ登場してないはずですが…。(115話現在)100話の放送でアーマーガアとココガラが登場したのでこれと併せてコンプリートということでしょうか(いや、画面に出さないとノルマ達成とは認められませんけどね!)

〇キバナと迷子のダンデinナックルシティ

キバナ「こんなところで何してるんだ?ダンデ」
ダンデ「いやー、アオガラスと競争していたら道に迷ってしまって…。キバナこそなぜここに?」
キバナ「なぜって、ここは俺様のホームだからな」
ダンデ「ハハハ。それじゃナックルシティまで来てしまったのかあ。ブラッシータウンに向かっていたはずなんだが。」
キバナ「山とか湖とか越えてきてんじゃねえか。どんだけ方向音痴なんだよ。」

安定の方向音痴発動…(笑)
「キバナこそなぜここに?」の件はサトシもキバナに聞いてたのでここでもダンデとサトシが似ているってことを演出しているのかもしれません。(サトシは方向音痴設定でしたっけ?タケシが方向音痴だったのは覚えてるんですが…)

〇ソニアからの着信(二回目)

(ソニアからの着信です)
ソニア「ダンデくん!?ずーっと待ってるんだけど。いつになったら来るわけ?」
ダンデ「ああすまん。今ナックルシティなんだ」
ソニア「はぁ!?」
ダンデ「すぐ行く!」
ソニア「ちょっ」
ダンデ「悪いなキバナ。またバトルしよう!リザードン!」
キバナ「ったく。あれでバトルはバカ強いんだからわかんねえよなあ。ま、迷子のチャンピオンとの2ショットってことで」
パシャ(終)

ダンデに振り回される二人の様子がコミカルに描かれていますね。ダンデは方向音痴ですが「行先の決定権」(注)を持った主人公です。
主人公に振り回されるキバナとソニアはダンデの行動に呆れながらも気づけばダンデ中心に世界が回っています。

注:「行先の決定権」はこめこめくらぶの造語であり主人公の要件として考えている構成要素です。詳しくは以下の記事を参照。

・「主人公」に振り回される者たち

ソニアは原作ではダンデと共にジムチャレンジをするもトレーナーの道を諦め研究者の道を辿っており、自分のアイデンティティを確立する上でダンデが障壁となっていたことが暗に語られています。

一方、アニメではこのオーディオドラマのようにダンデに振り回されつつも自分のやりたいことを既に見つけている状態からキャラが描かれていてその辺りの葛藤はあまり前面に出てきてない印象です。

キバナは原作ではリーグカードにダンデに対する闘争心が描かれる一方メインストーリーではあくまでジムチャレンジャーを迎えるジムリーダーとしての側面が強く描かれています。



一方、アニメでは周囲の期待やそれに応えられていない自分に対する焦燥感、勝利への飢餓感が前面に出ていてサトシにもそれをぶつけています。

ソニアもキバナも媒体によって描かれ方は異なりますが、ダンデという「主人公」とどう向き合うかがアイデンティティの形成に大きく影響を与えているようです。

〇総括

わずか2分程度のオーディオドラマですが、元々のダンデ・ソニア・キバナが持っている文脈の深さから様々なことが妄想もとい想像できて楽しかったですね!
アニポケのダンデは人柄がよくわからないと言われがちですが、ダンデに直接目を向けるよりもその周囲をみると人物像がはっきりと分かるかもしれません。
ご清聴ありがとうございました!
(了)

























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