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出でつつある夕闇に誘われ 夕日の光が朱く差す 未だ消えない水たまり 遠くには蜻蛉が遊んで…
ある日ふと電車に乗ると 正面に座った男の表情が目に入った 眉間に少し力が入っているように…
遠くから迫る波 瞳に映るそれは 私の焦燥を投影して 起き上がっては海に沈む 耳の奥にこだ…
漂流 目を閉じると浮かぶ光景 鮮やかな虹のような記憶 今はただ限りなく黒に近く 頬を涙が…
時計塔 うずたかく積まれた疑惑の中 光が見えない森を歩き続ける 蛇ににらまれた獲物のよう…