見出し画像

カミングアウトは終わらない 

ゲイである事は、自分と関わりのある人達はほぼ全員に言ってある  

『はずだった。』


だが、大学の部活仲間と久々に遊んだ時、

恋愛の話になったのだ。 

そこで、

『そういや、だいすけ彼女は?』とか 
『だいすけ、どんな子がタイプなん』とか。 

そう言う話になった。 

カミングアウトした今でも、こうして関係が続いている事は嬉しいのだが、 

『え、俺同性愛者って言ってなかったっけ?』 

と思うのだ。 

ましてや男の集まりとなると、 
その『空気』を崩してはいけないから、

もう一度わざわざカミングアウトするのも違うなぁ、なんて思いながら、 

その場は取り繕った。 

まして遊んだ友人は、カミングアウトした後に、 
 
『どんなだいすけでも、俺は今までと変わらないからな』  

とわざわざ帰ってLINEまでしてくれた人だった。


今回の話は、 
別にその子に対して嫌な気持ちになったとか、 
苦手になったとか、そう言う話ではない。 

むしろ、あまり同性愛とか、そう言う事を気にしないからこそ、 
おおらかで、優しい友人なのだと思う。  


だが、カミングアウトし出してからと言うもの、 

プライベートでも仕事でも、話を合わせることが 

『とてつもなく面倒』になったのである。  

こう言った機会は今回だけでは無く、度々起こる。 

頃合いやタイミングを見て随時に、

『カミングアウト』をする必要があるのだろう。 

一度はしたカミングアウトかもしれないが、 
僕のカミングアウトは終わらない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?