ℍ𝕒𝕡𝕡𝕪 𝕃𝕚𝕗𝕖✡1話
やっぱりこの世の中は
わかんないことだからけ。
先月、長年付き合ってきた
登坂未来から振られた。
未来とは、8年付き合っていて
結婚ももうすぐかもと
思っていた矢先に後輩が気になると
振られてしまった……
あっけにとられるとはこのことだった。
木梨紗英 28歳
未来とは、大学のサークル仲間で
付き合った。
1回妊娠したけど、流産したから
結婚は白紙になってしまった。
今から6ヶ月前の話しだった。
花『ね?聞いてる?』
紗英『なに?』
花『莉央ちゃん、未来とデキたらしいよ』
紗英『そうなんだ』
花『それだけ?だから結婚できないのよ』
紗英『未来は、イケメンだし、私とは
正反対だったから。』
花『ふーん。莉央ちゃんは許すの?』
紗英『いいんじゃない?もう。』
花は、飽きれていた。
私だって、泣きたい。でも、泣いても
未来は帰ってこないから。
橋本『木梨さん?残業頼める?』
紗英『いいですよ。大丈夫です』
橋本『この、資料の整理お願いします』
紗英『はーい』
時刻は、22時に。、
橋本『木梨さん、ありがとうございます』
紗英『少し残ってるので明日やって
いいですか?』
橋本『いいんですか?』
紗英『はい。』
橋本『木梨さんに頼んで良かったよ。』
紗英『お疲れ様でした。』
橋本『木梨さん、奢らせて下さい、これ』
ホテルの鍵を渡す。
橋本『ここのルームサービスいいんです。
部屋は取っておきました。』
紗英『ひとりでですか?』
橋本『一緒にいきますか?』
紗英『ひとりじゃ、』
橋本『先に駐車場に行っててください』
その後、橋本の車でホテルで向かった。
ルームサービスで食べたコースは
全て美味しかった。
紗英『橋本さんっていつもここで?』
橋本『いいえ。妻と去年の結婚記念日で
来て良かったので。いつか、木梨さんとも
来たいなと。』
紗英『橋本さん。』
橋本『木梨さんが気になってました。』
紗英『実は私もです。』
橋本光一 38歳 総務課の課長
今の奥さんとは5年前に再婚して
今は、だいぶ冷めてるとか
橋本『紗英さん、僕でもいいの?』
私と、光一さんは、ベットにいて
そのまま1夜を過ごした。
ドキドキしていた。
橋本『木梨さん?起きてますか?』
紗英『はい。』
橋本『抱き締めていい?』
紗英『いいですよ。』
橋本さんは、静かに後ろから
抱き締めてくれた。
橋本『さ、さ』
紗英『紗英でいいですよ。うふふ』
橋本『き、緊張しちゃって……』
紗英『大丈夫です、わかってます。
ドキドキが伝わってますよ。』
橋本『あの、僕の話ししていいですか?』
紗英『はい……』
橋本『僕は、妻のことがわからなくて。
そんな時に紗英さんが声を掛けてくれた。
これが恋なのか分かんないけど
向き合いたいと思った。でも、僕には
妻がいる……』
男の人は、そうやって言い訳をする。
同じ言葉の繰り返し。
でも、光一さんは、違うと思った。
紗英が振り向く
紗英『光一さん、私を抱いてください。
私は、軽蔑しません。ただし、奥さんと
別れて下さい。』
橋本『わかりました』
光一が紗英にキスし、始まった……
何時間、絡み合っただろうというくらい
絡み合った、ゴムの箱は、1箱を
越していた。
午前5時、光一さんが眠ってるのを
確認してから部屋を出た。
とうぶん、光一さんを愛すだろう、私は。
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