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多摩川の生き物とヒト その215 ヒト トカゲ釣り         24/4/14

職場の元同僚たちと青梅へ。同僚の祖母の方が青梅の旧家に住んでいて、その方の家にはトカゲが多い事を聞いていたためだった。
10時前に青梅駅に集合。久しぶりのk氏の元気な顔、続いて、M氏の顔も。元気そうで何より。駅前から近くの青梅街道に面しているA氏宅へ。このお宅はA氏屋と言い、いつも、自転車で目の前を通っていて、知っている店だった。
「こんにちは」と言って、店の横にある細長いホーチミンルートのような道を入って行くと、津雲邸と同じように段丘崖に住宅がある。隣家も密集して接しているが、もう住んでいないそうである。崖上の家からM氏のおばあさんが出てきて、ご挨拶をする。段丘崖の上が庭になっていて、シャガやムスカリなどの草やカキノキ、ビワなどが生えている。下の平らな所には恐らく、農機具があると思う小屋があり、ネギなどが植えられている畑やザクロやミカン、キンカンなどの樹々がある。ここを舞台にし、トカゲ釣りを行う。
トカゲ釣りとは釣竿を使い、針先にミルワームをぶら下げ、トカゲの前に出す。すると、エサかと思い、食いついたら、持ち上げると、トカゲがかかるという仕組みだ。

体を温めたりする石垣や畑などが、トカゲが好む場所。
竿先にミルワーム(チャイロコメノゴミムシダマシの幼虫)をぶら下げる。
畑などに落ち葉の中などにトカゲがいる。うまく、目の前にちらつかせるのがコツ。

早速、k氏がザクロの目の前にいたトカゲに仕掛けてみると、見事に釣れた。その後、何回か、ガサガサと音がした所で仕掛けたが、3匹しか釣れなかった。そこで、トカゲ達に休憩を与える意味もあって。近くの梅岩寺や1小裏へ出かけた。途中の石垣でも釣れた。1小近くでは目ざとく、シマヘビを見つけた。抜群の何か、生き物がいると言う勘だろう。

見つけたシマヘビ。
目が赤く、きれいな地面の上にいるヘビ。ピントが後ろにいった。
祖母宅などで捕獲したトカゲの体長などを測定
質量を測定。
全長を測定。
ノギスを使い、頭の大きさなどを測る。                          ガラパゴス諸島の無人島ダフネ島でダーウィンフィンチの口ばしを測定したグラント夫妻も20000羽にも及ぶ、フィンチを調べた。

祖母の家に戻り、捕まえたシマヘビやトカゲの体長、質量、頭の幅などを測定した。このように、今、流行りのDNA等を使わなくても、ノギスや天秤を使って、変異などを測定し、調べていけば、真理に当たる。事実、イギリスのグラント夫妻はガラパゴス諸島の無人島でダーウィンフィンチの口ばしを測り、それだけで5年くらいの短期間でも進化が起こっている事を証明した。その流れを受け、教授もトカゲの変異を研究し、その弟子でもあるk氏も同じようにトカゲの変異を調べている。今日のトカゲ釣りもその一環だった。

シマヘビを元の場所に返した後、出て来たアオダイショウ
アオダイショウ独特の匂いがする。
体長1,5m。大きいアオダイショウ。

k氏の後輩のℤ氏も合流し、にぎやかな一日となった。シマヘビを元いた場所に戻した時、今度は1,5mの大きなアオダイショウがいた。ガサガサと音がし、トカゲも多くいた。また、秋頃、来て、また、調査をしてみたいと言っていた。
彼ら二人は裏高尾へ行き、ヘビ類を追いかけ、もう一人はアルバイトへ行くそうである。元気でと声をかけ、私は途中で辞した。
彼らと付き合うと、新鮮な驚きを与えてくれる。次回の再開が楽しみだ。

コバノタツナミソウ。毛が多い。波が立っているかのように見えるから。シソ科。


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