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多摩川の生き物とヒト その134 番外 アポイ岳からむかわまでvoly 23/7/20

頂上はダケカンバやササだけで、めぼしい草木はなかった。下山予定時間を大きく過ぎ、幌満へ行き、ヒダカソウなどを見たかったのを諦める。また、来た道を戻る。かんらん岩の道を降りるが、石が露出していて、歩きずらい道である。かんらん岩は丈夫だが、積もってできた土は浸食しやすく、アポイハハコなどが生えているお花畑などでは端が崩れ、ハハコなどの根が露出していた。
また、登山道も崩れている所が多い。そのため、道の階段などになっている所に四角い蛇篭に砂利を入れ、浸食を防いでいる。しかし、籠自体が飛び散っている有様である。
対策としては入山教育をし、登山道以外の所を歩かないようにすること。高山植物などの保護をすべきだろう。そのためには、必ず、麓のビジターセンターでレクチャーを受けることを義務づけるべきだろう。やがては、入山制限をかけるべきだろう。富士山でも西表でもそうだが、国立公園は保護ではなく、利用を目指している。アポイではいち早く、制限をかけるべきだろう。
沢をいくつか、渡り、迎えに来ていた妻と靴を洗った支流で七夕のように、出会った。
 

タカネノガリヤス。本州などの高山に生える。大きい草。
ハイマツが昇って来ている。
ハイマツを抜け、キンロバイが咲く。
ヒメチャマダラセセリチョウと似ている。このチョウの食草はキンロバイ。保護グループがハイマツを切ったり、幼チョウを放すなどの活動をしている。、無理に増やすのではなく、見守ることも大事だろう。
アポイアザミと思う。葉の鋸歯の形から。固有種。
がれ場の所にやっと、アポイハハコなどの草が生えている。
何のロゼットか。
エゾノカワラマツバ。北海道の砂丘などにも生える。種子の毛によって、キバナカワラマツバに分ける。ここまで、観察していなかった。
馬の背と言う稜線に出る。ここも高山植物が多い。
馬の背。下に降りないと、行き止まる。
ホソバトウキ。北海道固有。夕張などに生息。
昔、カラカサバナ科と言われたように、傘のイメージ。
ミヤマハンノキ。
本州などにも生える。似たのにアポイカンバもある。
ミヤマビャクシン。
本州、四国にも分布。
ヒメイワタデ。北海道固有種
ホソバノコガネサイコ。別名、エゾサイコ。これもセリ科。
葉が細い。北海道固有、夕張と日高に分布。
ミヤマホツツジ。めしべが曲がるのが特徴。東北などにも生えるが、日本しかない、日本固有。
クルマユリ。北海道以外も、本州などに分布。
かんらん岩の地頭が至る所にある。
このような岩のすき間に咲くアポイマンテマ。
エゾタカネセンブリ。チシマセンブリとよく似る。
美しい花。この花を求めて、函館などの山を訪れる人もいる。
コウメバチソウ。別名、エゾウメバチソウ。本州や北極などにも生える周極植物。
タカネノガリヤス。本州、四国にも分布。
タカネノガリヤスの穂。
何と言うテントウムシか。
チングルマ。
チングルマの種子。北海道以外にも、本州でも群落を作る。

アポイ山荘で汗を流し、恐竜の町、むかわに向かう。様似ではひん石でできた巨岩があったが、日高ではサラブレッドなどの牧場や街路灯のオーナメントもあったが、これらはいずれも時間がなく、素通り。

幌満お花畑への分岐点。時間がなく、行けなかった。
アポイ岳頂上。
ここにも、テントウムシが。
森林限界を超えたのにダケカンバが茂る。
ササに覆われるダケカンバ。頂上は平地のため、落ち葉が積もって、森林になったという説がある。
アポイ岳の説明。
ふもとの沢と違い、岩山のアポイ。


登山道の周囲は浸食が進んでいる。
浸食を食い止めるため、蛇籠が置いてある。
置いたのにむなしくくい止められず、崩れた蛇篭。
アポイ岳。また、できれば行ってみたい。幌満へ行ってヒダカソウを見てみたい。

ただ、残念なのは日高本線の廃線の様子を撮らなかった事である。様似から鵡川までの日高本線は2015年の高波の時、線路がさらわれて、不通となり、そのまま、廃止となった。復旧費は約86億円で、北海道新幹線の建設費1000億円を少し、廻せば普及できたが、JR北海道は支えなかった。
海から山に向かい、途中で川を渡り、さらに20km行ったところがむかわ町穂別だった。町村合併で鵡川町が、穂別町と合併し、むかわ町となった。むかわまで残っている日高本線の駅名は鵡川である。

街路灯のオーナメントにアンモナイトが。遠くではクビナガリュウが。むかわ穂別で


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