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多摩川の生き物とヒト その30 番外 奄美・沖縄 世界自然遺産登録記念シンポジウム         22/07/07

筑紫哲也さんの事

  朝日新聞主催の奄美諸島などが自然遺産になったことで記念シンポが築地の本社で開かれた。「オウム報道」でニュースソースを明らかにしたTBSに対して、TBSは死んだと放つなど、優れた元朝日新聞の記者で、サリバンのようなニュースキャスターとなったジャーナリストの筑紫哲也さんは朝日ジャーナルなどの編集部にいないことで有名だった。演奏会などへ行き、刺激を受けていたようだった。私もいないことだけしか真似を出来ずよく、職場ではいなくて、よく手配が回っていた。                

山極さんとイルカさんとの対談         

山極さんはニホンザルやゴリラの研究者として知られ、そこから京大の総長になった。ほんまに京大は面白い大学だと思う。イルカさんは「なごり雪」を歌った人である。イルカさんは西表島などへ行っても、ヤマネコなどは見られなかったと言っていた。そこで、ゴリラなどを対象にしているので、なかなか簡単には姿は現さず、居るときは雰囲気でわかると言っていた。これは共感できる。魚を捕まえるときや野鳥がいそうなときは何かの感で見つけている時が多いからだ。また、山原などを教育の場として保存していけばよいと提言していた。人数を制限するなどの条件を整えば可能だろう。      

三人の方によるパネル討論 めぼしいものは出ず   

次に3人の方によるパネル討論があった。森林整備機構の中静さんは白神山地を例にし、奄美などと比較した後、白神は利用が少ない。もっと利用しても良いと言っていた。待てよ、白神は林野庁により伐採されやっと残った所である。そう簡単に利用面ばかり強調してもいいのだろうか。海津さんは地元の人中心にエコーツーリズムの促進を唱えていた。WWFJの末吉さんは自然保護等にかかわる人は地元だけではなく、全世界の人が関わっていくべきだと述べていた。しかし、WWFJの会長が経済界の人とは、偏見だと思うが、開発に向かわなければと危惧する。亡くなったイギリスのエジンバラ公は反発もあったが、ヤマネコの保全策を言っていた。これが実現できていれば、だいぶ違っていたかと思う。 

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奄美や山原、西表を守るために、入島規制などを

山原などを守るために何か新しい提言が出て来るのかと思われたが、特になし。ガラパゴスなどでは、1日100人ぐらいに観光客を制限したりしている。しかし、西表島では星野リゾートなどの宿泊設備ができたりと、開発が進行している。また、環境省による施設も貧弱である。ガラパゴスのように、そして、エジンバラ公の言ったように、西表島は人が移転し、観光客の制限を行うべきだろう。                            最後に日航のCAの方が見えて、グループ会社も含めて島には飛行機やツーアは止めますといった斬新なことを期待した。しかし、島の観光に協力する程度であった。


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