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多摩川の生き物とヒト その91 水系 多摩川自然観察会風 狛江 23/3/19

多摩川自然観察会風、狛江付近で。参加者8名。
 私達は例によって遅れ、先に集合していた一行は和泉多摩川付近の寺や兜塚などの史跡へ。私達と一行はおばさん(故横山理子さん)の家近くで合流。
二ケ領宿河原堰前ではカモ達やサギ類、ウが多くいた。遠くにはカンムリカイツブリ、堰跡にはコサギ、ヨシガモ、オカヨシガモ、マガモ、カワウ、ダイサギがいた。昼寝していたカワウを茶色のカンムリカイツブリかと間違えた。どうやら、カワウの繁殖期の姿だと思われる。

芽吹きが美しいヤナギ。天気も良く、春を待ちわびた人が多くいた。
春になり、一面にナズナが咲き、さらに緑になった自由広場。
堰を取った跡にはダイサギやカモ達が多くいる。
餌を狙っているダイサギ。
堰跡の奥にはカンムリカイツブリもいた。
堰下にはコイの集団も。

川辺に降りる。川辺にはウチワゼニクサが水面を覆ていた。以前はオオカワジシャ、オランダガラシなどが生えていたが、外来種同士で置き換わっていた。岸辺ではナヨクサフジが咲いているかと思った。でも、何かがおかしい。一部、持ち帰り、同定へ。

水面を覆うウチワゼニクサ。
茎が立っている。ウォーターコインとも呼ばれ、水槽などでよく使われている。ウィーロモスなどのように、水槽から逃げ出したものと思われる。
オランダガラシなどを置き換えてしまった。以前はタテバチドメグサと呼ばれていた。
三紀層の地層、いわゆる土丹が出ている河原。
誰かが植えたハナモモ。
ナヨクサフジかと思うが、花期等が違う。waiwaiさんの指摘により、やはり、ナヨクサフジ。
ビロード状の毛もないので、ビロードクフジとも違う。早く咲いたものだと思う。

引き返してマンション前に出る。土手のシバの張替えにより、ヒメウズが生えていた所は無くなった。当然、張り替えていない所は残っていて生えていた。
小田急や水道橋の橋の下をくぐる。この先は護岸工事により、ワンドが無くなり、荒涼たる砂利が広がる所になってしまった。
堤防に上がる。犬走ではヒメウズが咲き、カントウタンポポ、ハマダイコンなどが咲き、ここだけは良い場所になっている。クサボケなども咲いていたそうである。
堤防上も悪いほうに変化され、舗装されてしまった。その結果、ロードバイクなどが我が物顔で走っている。一般道と平行になっている部分が多いので、走りたい人は一般道へ行けばと思う。堤防を走る人は堤防での速度規制をしたほうがよいだろう。これもおばさんが「舗装していない道は貴重だと。ヒトも、自転車もゆっくりと走れる」と言っていた。それが40年たって忘れて、舗装するという悪い方へ変わってしまった。

シバ張りをされた土手。もう、ヒメウズなどはない。
工事をしていない所。ヒメウズなどが残っている。
白いのがヒメウズ。小さく、ぶれている。
今まで、未舗装だったのが舗装された。
少しでも自然が残る水道橋からの上流の堤防の犬走。
ハマダイコン。ダイコンが逃げ出したものと言われている。
カントウタンポポ。春を感じる。

クヌギの芽吹きが美しい。
五本松前の西河原公園で昼食。この公園で2年ぶりの総会をした。嬉しかったのは久しぶりのS氏と体調がすぐれないのに参加していただいたM氏と会えたことである。

犬走に生えているクヌギなど。
芽吹きが美しいクヌギ。

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