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多摩川の生き物とヒト その28 その他映画「杜人」を見て 環境を再生か、それとも造園屋さんか

映画杜人(もりびと)を青梅のSINEMA-NEKO(シネマネコ)で見た。生協などへ行っている知人からの勧めもあり、よい映画だよと言われた。ナウシカのように環境を再生すると言う物語である。noteでもみんなが絶賛している映画である。
映画の中で、矢野智徳氏が亜熱帯の島で木の枝を切れば、風の通り道が出き、木々が再生してくる。さらに、近年の洪水の原因はダムなどの水の通り道が無くなった事によって起こると言われている。生態学では大規模な循環が起きているのも事実である。
待てよ、枝を切り、風通しを良くすることは蒸れを防ぐということで造園などで、よく行われている。近年の洪水の多発は砂防ダム以外にも、それ以上に温暖化により、異常気象の多発によるものである。科学的根拠もなく、データもなく、切れば良くなると言われると、信じれば治るといった宗教団体の匂いがする。
彼は環境を再生したと言っているが、寺などにもともとあった池を復活させたり、木々を移植したりと造園の世界であった。都民の森のアスファルトを剝がし、周囲の植生を参考にし、森に復元したり、富士山の過剰な売店などをどかし、気候などにあった森に戻すなどの環境を取り戻す環境再生医と言う事はしていない。彼が言う水の通り道を阻止しているダムも無くしたりもしていない。
いわば、造園屋なのである。グレダさんのように環境を守る取り組みをしていない。
今、明神宮周辺で50年前と同じように住民などに知らせず、決まってから言う開発が進んでいて、高層ビルなどが建てられ、木々が切られようとしている。このことから、矢野氏は体を張って環境再生医として中止に向けて、動くのか、造園家として喜んで伐採に力を貸すのか、氏の今後が問われていくだろう。
いつもは映画を見終わった後、パンフレットを買うのだが、今回は買わなかった。

50年前と体質が変わらない明治神宮の開発 矢野氏が今後、どう取り組むのか。それとも傍観するのか




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