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多摩川の生き物とヒト その143 水系 日野石田と府中関戸で工事      の立ち合い         23/8/10

日野市石田付近と府中関戸橋付近の堰工事について、打ち合わせ。
まず、最初に石田付近の工事について、工事業者から説明を受ける。根川沿いの並木になっているサクラやアオギリなどは伐採するとの事。私達も、特に、重要な樹がないので、承認する。日野市が焼却炉近くに防災拠点を造るとの事。そのため、浅川から根川にかけて、重機が入れるようにする。そのため、重機が回転できるように堤防の下流に向かって右側の部分の量を増して、根川に橋を架けるそうである。私としては終端で、アマドコロなどが生えている左岸ではなく、右岸なので納得する。
工事に伴い、生態系保持空間の一部分を利用するとの事。生態系保持空間に工事のため、重機が入るが、鉄板を敷き、土も変わらず、後で植生の回復を待つことにし、影響もないだろうと判断した。
終端の近くや根川の川辺にあったエノキは心配したが、計画地から外れ、影響はなかった。ただ、堤防終端にこれから、大きな橋が架かるので、景観が悪くなると思う。
終了後、今度は府中の現場に向かう。関戸橋直近から曲がり、工事現場へ。業者の方が立ち入り禁止の門を開けていただき、少し優越な気分。
橋のそばに車を置くと、国交省の方は、今度は担当が違う。
日野と同じように、業者の方から説明を受ける。仮設道路は森のすき間を通すとの事。反対の右岸から工事を行うには、渡河を行うので、費用もかかり、現実的ではないという説明があった。
その後、ブロック製作位置などの確認のため、現場へ向かう。府中市の元グラウンドに入るが、川沿いの近い所に、川と平行に河原みたいな帯がある。カワラナデシコみたいなものがあり、ここは貴重な場所だとわかった。工事用仮設道路をここに通さないようにお願いした。

中央に河原みたいのがあり、先の森に道路を作る。


このヤブの中に工事用道路を作る。


少し、堤防に戻り、歩く。エノキやオニグルミなどの大きな木が生えている所に着き、ここから川の中へ。途中で、勝手に作ったラジコン飛行場があり、この付近をブロック製作場にするとの事。私が思っていた小段ではなく、安心する。この辺に作るならば、問題ないと思った。

この先に堰やコンクリートブロック製作場ができる。


堰を造る所まで見に行こうとし、ヤブをかき分けたが、途中で、全然進めなかった。諦めて、堤防へ戻るため、ヤブを再び、かき分ける。
堤防の上から、堰の位置を確認し、大丈夫だろうと思う。
暑い中、来た道を戻り、関戸橋へ。小段に降り、カワラナデシコやクララを探すが、やはり、見つからない。
途中で、元建設省時代のグラウンドのそばにある謎の穴を見たが、誰も知らず、正体は不明。
業者にとっても、草地はそうだが、多摩川などの川は砂利だらけの川原も大切なことが分かったようだ。当たり前の事だが、植物やヒトも含め、河原は生物界にとって、大切な場所である。

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