多摩川の生き物とヒト その109 水系 福生廃線跡へ 23/05/10
多摩川では1965年まで盛んに砂利採集が行われていた。砂利を運ぶのは鉄道だった。砂利を運んだ鉄道の跡が多摩川のそこかしこに残っている。
ここ、福生の多摩川堤防にもこの砂利採集鉄道跡が残っている。福生河原支線という砂利採集廃線跡へ新たな発見はないかと出かけた。
ハリエンジュが終わり、ノイバラやスイカズラへ。
取水堰付近の工事が終わり、玉川上水取水堰の周囲は本来の静かさに戻っていた。
福生駅を出て玉川上水から続く道が堤防になっている所も砂利採集線跡で、昔、貨物が出入りしていた所に着く。
堤防から川辺まで広がっている所があり、ここで砂利を積み込んだと思われる。広場みたいになっている中を歩くが、線路などの跡はなし。しかし、堤防から降りる道は残っている、昔は堤防には何に使ったかはわからない小さいトンネルもあった。貨物駅が今のテニスコートなどになっている所らしい。1959年に廃止になってから64年もたっている。余り、道標などの跡もなかった。また、近くには羽村の軽便鉄道があった。こことの関係も解らない。多摩川で採った砂利で村山湖などを造ったので、何か関連があるかもしれない。
もう一つ気になったケンポナシという目玉のような実を着ける変った木も捜したが、これも手掛かりがなかった。
帰りに福生市のかに坂公園そばのカニ坂を上がり、玉川上水へ。新緑が美しい。ヨシガモは当然、いなかった。