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多摩川の生き物とヒト その186 水系 中央本線多摩川橋梁工事の      下見            ‘23/12/3

妻が木彫りの小皿を作ったので、その引き取りがてら、立川市で行われる中央本線多摩川橋梁の工事の下見に行く。
漆を塗り、素敵に仕上がった小皿を受け取ったのち、多摩川橋梁の立川側にある駐車場に車を停めて橋脚へ向かう。工事対象の橋脚は洪水の時に流されたりしないように補強の予定。近年、米坂線や上田交通のように、橋脚が流されることが多くなっている。

川辺近くの様子。カワラサイコなどはないが、石ころがある川原になっている。
川辺にあるワンド(水たまり)。ここにタコノアシが生えていた。
緑がきれいなオオフサモ。ただし、特定外来のため、採取はできない。

この橋脚付近を歩き、カワラケツメイなどの貴重な植物がないかと捜したが、無かった。ただ、橋脚の周囲はススキなどが生えている良好な草原があるので、できるだけ、この草原を残していくように要望するつもりである。
次は橋脚の床の補強、つまり、橋脚の川底の補強が行われる、橋脚がある日野市側へ移動する。

橋脚付近の草原。
橋脚の根元付近の草原。特別変った種はないが、ススキなどが生えている良好な草原になっている。

日野市は本当に用水が多く、駅前を曲がると、用水に出る。この用水をたどり、細い道に入っていくと、多摩川に出て、行き止まりになる。日曜日という事で、道の横の駐車場も、出入り口にロープが渡してある。車の出入りも無く、バックするに楽だった。
ここから、堤防を歩き、橋脚へ。立川側から数えると、川の中にあるので、さほど影響はないと考えた。また、堤防近くの橋脚付近にはメドハギなどが生えている草原があり、この草原を工事で注意を払ってもらうよう意見するつもりである。

日野市から見た多摩川。この辺で、カワラニガナが見つかった。カワラニガナの学名はtamagawaensis.基準標本を見てみたい。

中央本線の橋脚。手前が開業以来100年経っている、地元、日野レンガで出来た橋脚。


日野市側の橋脚。ここを工事すると思った。
勘違いした橋脚の周りには草原がある。ここに生えていたオトコヨモギ

遠くに大岳山などの山々が見え、この右岸付近は景色が素晴らしい所。
ところが、意見書を書いている時、工事計画書に写真があり、よく見ると、工事橋脚は立川側で、川辺に近い所とわかった。どうして、間違えたのか。明日(12月3日)、12月の観察会の下見に行くので、再び、立川へ戻り、勘違いした現場へ行くことにした。

橋脚の上流側。カモ達が多くいる。この水鳥達にも影響が出ないよう、要望する。
左、片方が尖っている山が大岳山。奥多摩の山々がよく見えている。中央本線多摩川橋梁上流は電線なども無く、雄大な景色が広がる所。

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