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多摩川の生き物とヒト  その25 多摩川自然観察会風 多摩川河口 22/06/19

参加者9名。父の日ということもあり、特別な方が見えた。父と子のデート。遠目でも微笑ましい。ローカル線だが、日本で開業3番目という歴史のある京急大師線の終点小島新田駅に集合。大きな通りを横断するが、いつも一回では渡り切れない。工場地帯と住宅の間にある細長い公園を歩く。ここではビワなどの果樹やオオキバナカタバミなどの園芸植物が多く、植えられている。暖かいのか、レモンやゼラニウムなどの寒さが苦手な植物も路地に植えられている。                            堤防に着くが、護岸が高く、川にはなかなか近づけない。ネズミ島が小さくなっていた。潮汐の関係か、新しくできた橋の影響かはまだ不明。途中で黄色い穂状の花があった。私はコメツブウマゴヤシかと思った。花が小さいので、コメツブツメクサではないかとの意見が出た。しかし、よく似たクスダマツメクサではないかとの声も出た。柄が無く、まり状に花穂がなっていることからクスダマツメクサと同定された。分類は難しいが、このような種を決めたりする議論は楽しい。

クスダマツメクサ。花がくす玉のよう。この種は似たものが多い

 

アシハラガニと思われる巣

スカイブリッジという問題のある橋ができた。完成するまで河口までの道は立ち入り禁止だったが、完成した現在では普通に通れた。しかし、河口までの堤防の道は細く、ロードバイクのような自転車が高速で走り、接触しそうになる。自転車が減速した譲り合わないと、行政などによって縛られてしまう怖い結果になりそうである。河口までではトウネズミモチなどが大きく成長していた。河口では昔投げた遊んでいたミズクラゲなどがいた。

ハマゴウ 花を見てみたい
未同定 チドメクサの仲間か

 

開花中のトウネズミモチ                
新しくできたスカイブリッジ この影響は
橋の直下にある干潟。橋による影響はこれから

河口からスカイブリッジまで戻り、研究所やホテルのある脇から橋を上がる。研究所があり、m-RNAワクチンのようなバイオテクノロジー関係と聞いているが、言われても何の研究をしているのかはわからない。橋の上から干潟を見る。何も変わらないと思ったが、コアジサシなどの野鳥がいない。スカイブリッジ建設による影響なのかは不明だが、続けて影響などを見守っていきたいと思う。                           予想以上に暑くなり、みんな無言で歩く。対岸に渡るも、新しくできた羽田のターミナルには行かず、天空橋を目指す。ママコノシリヌグイや川崎側では少なかったハマヒルガオなどが岸辺に咲いていた。コメツブのような実があるコメツブウマゴヤシもあった。新しく整備した護岸のそばには羽田沖(多摩川)の事故の碑がひっそりとあった。車がにぎわっていた環七の道路は再開発のため、車がなく、静まりかえっていた。大鳥居で羽田空港の悲劇(1日で強制立ち退き移転)を思い返し、帰路に就いた。

スカイブリッジから羽田沖(房総方面)を見る
脱皮中のフナムシ
新しくできた堤防を行く

植物 テリハノノイバラ(f)、ママコノシリヌグイ(f)、トウネズミモチ(f)、   カニ等 ヤマトオサガニ、 カクベンケイガニ、 アシハラガニ、 ミズク  
    ラゲ                            野鳥  ウミネコ、 セッカ、 オオヨシキリ、

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