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多摩川の生き物とヒト その239 水系 羽村取水堰と小作取水堰   工事の打ち合わせ          24/08/2

行政の方3名と小作取水堰たもとで羽村と小作堰付近の工事の打ち合わせ。工事予定地は羽村取水堰と小作取水堰付近の3か所。
それぞれ、工事の概要の説明を受ける。羽村取水堰の方はまず、上流にある壊れている水勢を直すというもの。工事車両が右岸の河川敷から入り現場へと向かう。この河川敷にはカワラノギクやカワラニガナがあり、問題があると伝えた。移植などを考えると行政の方から返事があった。

小作浄水場から多摩川へ伸びる道。道路の下をくぐっている。一体、何か。
急勾配でインクラインと言う装置で多摩川で採った砂利をトロッコに積み、引き上げた名残。

もう一つは今年(2024年)工事を行った下流部分。ガマなどが生えている良い湿地もあるので現地を見て保全策を考えていきたい。
あと一つは小作堰のしゅんせつで昨年度と同じ内容の工事。特に問題は無いと考えた。昨年出した要望書の「しゅんせつした土砂を置く中洲の水辺に生えているアシなどの植生の保全と表土の保全のためシートを敷き、しゅんせつした土砂と混ざらないようにする」に基づき、保全策を取るそうである。

羽用水と多摩川に囲まれた中洲。以前、勝手にカワラノギクの種がまかれた。
この部分にしゅんせつした土砂を置く。
イタドリ。アメリカなどでは日本から来た外来種として困っている。
しかし、花は美しい。タデ科。
イヌホオズキ。花の形からナス科。
ホオズキに似ているが、役に立たない事から。バカナスとも言う。
羽村堰下の工事予定場所。水位が増えた9月7日のもの。

帰り、小作浄水場から川へと細長く伸びるくねった道について聞いたところ、インクラインとわかった。小作台という地名の通り、武蔵野台地があり、底を流れる多摩川の間には急勾配がある。この急勾配を上るのがインクライン。多摩川で砂利を取り、トロッコをインクラインで貨車の積み込み場所まで。貨車は小作駅から全国へ。同じような仕組みは福生や拝島などで見られた。
今日では公園になっているが、何か残っていないかこれから探してみたい。やはり、餅屋は餅屋だった。
今回の打ち合わせは自宅からも近く、帰りも坂を駆け上るだけでいいので楽だった。

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