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多摩川の生き物とヒト 水系 その46 六郷橋から大師橋まで    22/9/21

六郷橋上流右岸で護岸の補強工事が行われるとの事で下見に行く。旧明治製糖前にレンガ造りの階段がある。この近くの護岸を補強しようというものだ。置くテトラポットを大師橋手前の味の素工場脇で作り、干潟館近くの船着場から運び込む計画である。
計画地の護岸では草原はあるものの、ニガカシュウ以外の目立つ植物はない。この草原はメヒシバなどの普通の植物だけだが、虫達に良い住み家になり、ヒトにも心地よい空間になると思うのでこの草原を残してほしいと要望した。

工事現場付近 赤いのはレンガで、会社の由来通り、96年前の明治時代に護岸を造った
ニガカシュウ ヤマノイモと同じようにむかごができる。食べていないが、苦いらしい

大師橋を超える。この辺は京急大師線の車輛達がきつい曲線を制限25km/hで通過していく様子が見られる。眼下には2代目大師駅跡が見える。
以前指摘していた大師橋直下の工事はすでに始まっていた。
対岸の中州の浚渫工事もすでにアシやオギなどが刈り張られ、道路もでき、ダンプが出入りしていた。要望書を出しても、計画が変更になるほど、甘くない。これから、両方の工事、特に、左岸について生物への影響を見守っていきたい。来年(23年)、台風などで増水した時、アシ原の緩衝地帯が無くなり、人にどう影響が出てくるのかが試されるだろう。

六郷橋 左岸浚渫工事 すでに道路を造るなど、準備が進んでいる
中洲のアシやオギなどを刈り払ってある
浚渫によってこのアシ原や干潟が無くなる。増水した時、緩衝地帯も無くなる
六郷橋右岸直下の工事
直下の工事も始まっている
港町駅前付近から下流を望む


味の素前の運河の中洲 アレチウリに覆われていた ここでいじめによる殺人が行われた
運河の水門 ナシなどの彫刻もあり、贅を尽くしている
味の素工場裏の植林地帯 マテバシイで実はおいしい
岸辺に生えているマルバアサガオ


味の素排水口から対岸を望む

味の素工場付近ではマテバシイなどがたくさん実っていた。干潟館前にあるテトラポット製作場や船に積み込む場所を確認。特に問題なし。すでに作ってあった。ただ、堤防などで人や自転車が多いのでさらに注意が必要だろう。
問題と言えば公園の中の花壇や畑である。ミズキやビワなどの木々や多くの花を植え、育てている。勝手に作っているとしたら問題である。

味の素工場脇のテトラポット仮置きヤード
大師橋近くのテトラポット製作ヤード
干潟館前の船の積み込み場
干潟館前のアシ原 いいアシ原となっている
対岸を望む 干潮時、干潟が現れる 
岸辺にはホームレスがいる。ウリがなっている。

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