多摩川の生き物とヒト その147 水系 川崎の護岸、大田区樹林地の下見 と同窓会 23/9/9
川崎市六郷橋下流の護岸工事と大田区多摩川緑地の川辺に生える樹林地帯の伐採について、下見に行く。
まだ、暑い中、川崎駅を降りる。線路沿いのサクラも恐らくモンクロシャチホコなどでやられ、丸裸の体。日差しも強く、ヒトもサクラもチリチリと焼かれている感じ。東海道線の高架下では寝ている人がいた。こんな所で寝ていて大丈夫なのだろうか。
川崎市六郷ポンプ場脇から多摩川に出る。旧六郷橋駅を横目に見て、六郷橋をくぐる。川に面し、湾曲している護岸から昨年(2022年)作った護岸を見つつ、予定部分を歩く。シダが生え、時折、ヤハズソウやメドハギなどの植物が生えている。この部分を埋め立て、堤防の厚みを増すのが今回の工事である。工事に異論はないが、土を入れる時、今までの表土を使って欲しいと要望するつもりである。そうすれば、植生の回復が早くなり、メドハギなども生えてくると思われる。
六郷橋を渡る。高架になっているが、どうして手前から歩道や自転車道を一緒に作らなかったのか。歩行者はわざわざ、階段を上がって、橋を渡らないといけない。
橋の中ほどで、下流の中洲を見る。中洲からアシ原に向かって白く工事用道路ができていて、痛々しい。
六郷橋をまた、くぐり、緑地へ。途中ではオオフタバムグラみたいな形態をし、白い花を着けている草があった。群落になっているので、はこびこっている。この辺を訪れるのも、久しぶりで、知らないうちに外来種が入って来ている。
多摩川緑地の脇から岸辺へ。京浜東北線そばの工事用ヤード予定地では、特に大きな木もなく、ヤードを設置しても構わないと思う。同時に、排水口みたいな所を中心に、種類不明のカニ達が生息していた。工事により、カニ達が消滅しないように、要望するつもりである。
川辺を進む。クワ、エノキ、ネズミモチ、クスノキなどが生え、珍しい木はなかった。所々、ホームレスの方が住んでいる跡がある。この樹林地はなぜか、グラウンドよりも高くなっていて、上がる階段もある。この樹林地は当たり前の種が生えているが、緑が少ない大田区にとっては貴重な所。どうして、ここを伐採するのかという疑問とともに保全の要請を出したい。
樹林地を抜けると、草原になっていて、オギなどの間にツルマメなどが茂っていて、良い環境になっている。ここも残して欲してもらいたい。
ひょうたん池からグラウンドを突っ切る時、チョウゲンボウがいた。グラウンドの片隅や野球をしている人達のそばにいたりと、あまり、ヒトを恐れない。。マンションの上階に勝手に住んでいるようである。チョウゲンボウにとって、この樹林地はどのような意味があるのか、これからも見ていきたい。
下見の後、神田に向かい、同窓会へ。彼らとは私が26歳頃、知りあい、6歳ぐらいしか離れていなかった。私は大切な役割を果たしていなかったが、覚えていてくれて嬉しく思っている。
若かった彼らも、親の介護などが押し寄せてきている。話などをし、少しでも、心の負担が減ればと思っている。