見出し画像

多摩川の生き物とヒト その187 水系 12月の観察会の下見ともう一度工事現場へ             ‘23/12/4

体重減少に伴うドクターストップと共に激しい運動を避けるようにとのナースストップで,下見などは歩いていく事にする。しかし、歩く距離が長くなり、結果的には同じになると思うが。
12月の観察会の下見に行き、再び、立川へ戻り、勘違いした現場へもう一度、行く事にした。
日野駅を降りる。駅前の鯛焼きさんはシュークリーム屋へと変わっていた。甲州街道を渡り、駅の下を通っている用水も渡り、下り本線の土手沿いを進む。斜面にはマルバアメリカアサガオナンテンハギなどが咲いていた。掘割になっている道路を細い道でまたぐと、多摩川に出た。中央線をくぐり、土手の斜面には絶対、入りたくないコセンダングサが茂る。

日野市は本当に用水が至る所に流れている。
日野駅の真下にも、用水が流れている。
マルバアメリカアサガオ。葉がアサガオのように切れ込みが無い。まだ咲いていた。
ナンテンハギ。手前はオシロイバナの葉。
駅と民有地の境には工の文字の境界杭がある。昔、工部省があり、その頭文字の工を取った。この境界杭には各種あり、マニアが当然いる。

堤防を歩いていくと、彼方に大岳山や特徴的な武甲山などが見えている。やがて、谷地川が近づいてきて、合流点付近は広大な風景が展開している。谷地川を迂回し、旧礫間浄化施設を通り、再び、多摩川へ。一面に生態系保持空間が広がっている。多摩大橋をくぐり、河川敷の中の道を進んでいく。そばには旧拝島堰からの水が流れている。八高線もくぐり、昔、ウシがいた牧場跡を通る。勝手に「ダーウィンが来た」という番組で「多摩川ナイアガラ」と名づけられた日野用水堰を見る。中洲にはヒメガマや大きなヤナギが茂り、良い雰囲気。草むらの中にはカモ達が隠れていた。

昔の多摩川橋梁。今も下り本線には使われている。
現在の下り本線。昔は煉瓦の地だったが、白く、塗った。形などは昔のまま。
橋梁の上流部分。河川敷などは自然のまま。
橋梁上流部分。中洲を挟んで流れ、牛群と言う地形も現れている。
谷地川合流点付近。茶色のマンションの左が武甲山。広大な風景が広がる。
蛇行して流れる谷地川。
黄色く紅葉したクヌギ。葉はそのまま、残る。
タカが舞っている。
谷地川右岸にはまだ、水田がある。


黄色く紅葉したヌルデ。
昔、合流点付近の地下に出来た礫間浄化施設。谷地川水質改善に伴い、廃止。
今は昔、古くなった説明版。
スイカズラが実を着けていた。
多摩大橋下流に広がる生態系保持空間。
もう、芽が出て来たヤブカンゾウ。


八王子水再生センターからの処理水。やはり、独特の臭いがする。
多摩大橋。アーチが美しい。

畑のそばを通り、道が見えなくなったら、下へ潜っていく。樹々が覆いかぶさり、羽村の樹林の小道とよく似ている。鬱蒼としていて、足元にはドバトの羽が散らばっていた。タカか、イタチなのだろうか。丘陵からの水を集めて流れる用水を再び、渡った所が昭島市の清掃センターという焼却炉近くだった。近くには、昔、使っていたと思われる施設もあり、車が入って来れないとわかっていても、何か不気味。

八高線。戦争中(1944年)、ここで、衝突事故が起きた。
八高線上流。豊かな自然がある。
日野用水堰。横幅は広く、多摩川を完全に遮る。
中洲。何かがいそう。
複雑に流れる多摩川の流れ。
樹林へと下る道。ヤブに消えそうに見える。
ドバトの羽。誰だろう。
マユミの葉。

国道16号の拝島橋を渡る。歩道はあるが、交通量が多く、辟易する。橋から見る多摩川は広々としていて、はるかに歩いてきた多摩大橋などが見える。左岸からの排水路からの流れは雨が少ないせいか、干上がっていた。
奥多摩街道を右に曲がり、バスで立川へ。左へと曲がり、駅に向かう道の手前で下車。立川市歴史民俗資料館へ向かう道を段丘崖沿いに降りていく。途中ではイロハモミジが真っ赤になっていて美しい

ニワウルシの実。風によって種がよく飛ぶ。そのため分布が拡大中。
謎のサークル。何のために。
はるかに多摩大橋や八高線が見える。
クサギ。実は美しい。
シロダモの実。クスノキ科だが、あまり匂わない。

新奥多摩街道を渡ると、どこかで見たような小学校だと思ったら、旧多摩川小学校だった。この校舎や目の前の多摩川では撮影が行われていた。
多摩川に出て、川辺沿いにある中央本線橋脚に向かう。再度、タコノアシなどを捜したが、湿地にはなかった。今年(2023年)の6月の工事の影響か。来年、工事終了後もう一度、生えているかどうかを調べてみたい。橋脚の周りにはカワラケツメイなどの貴重種は無かった。しかし、セイバンモロコシなどが生える草原になっているので、鉄板を敷く範囲を減らすなどの保全策をお願いするつもりである。また、野鳥も多くいるので、保護策を訴えるつもりである。

工事現場近くで。
オトコヨモギもあった。
湿地。タコノアシが生えていたが。
エビモ。水質汚染に強いと言われるが、数は少なくなっている。
工事現場近くの川原。
セイバンモロコシなどが生える草原。この近くの橋脚で補強工事が行われる。
ワルナスビの実。きれいだが、手ごわい。
夕暮れに染まるヤナギ。

帰りは段丘崖を上り、西立川駅へ戻った。帰ってきたら、日が傾いていた。

葉が散ったエノキ。
もう、夕暮れになっていた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?