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多摩川の生き物とヒト その96 水系 タマノホシザクラを求めて、長池公園へ。          23/3/29  

タマノホシザクラを見に八王子市長池公園へ。タマノホシザクラは2004年に発見された。おそらく、地元では知られていたと思う。その辺は南紀熊野で見つかったクマノザクラと似ている。萼片が星形をしており、その名がついた。エドヒガンとマメザクラの雑種かと思われてたが、新種と認定された。今では都のレッドデータブックでは絶滅危惧1類に指定されている。
そのホシザクラはすでに花が散り、葉が出ていた。

タマノホシザクラ。萼片が五角形、いわゆる星形をしている。
花はソメイヨシノのように、多く着けない。
葉が出てきている。花期もソメイヨシノよりも、早い。

ホシザクラ以外にも、ヤマザクラが咲き、水面に浮かんでいた。オナガガモやトモエガモなどのカモ類はすでに帰ったようだ。カルガモだけは別格だった。
ため池だった築池の周りを巡る。キブシが咲き、新緑が美しい。水車小屋跡を抜け、尾根幹線に出る。
尾根幹線は自動車が多くなり、丘陵を破壊したり、戦車の通り道になるなどで反対していた。やはり、ここでも2車線の立派な道路ができてしまった。隔絶の感。

キブシ。実も花も球状。
アセビ。毒がある。
植栽のアマナ。
マルバスミレ。花が美しい。
キランソウ。ジゴクノカマノフタという恐ろしい別名を持っている。
ミヤマハンノキ。雄花を着けている。
去年の実を残しているミヤマハンノキ。
タチツボスミレ。丘陵では一般的。

ナラキクイムシにより至る所でコナラなどが枯れていた。対策として伐採した丸太があちらこちらにある。それでもセンボンヤリヤリが咲き、ジュウニヒトエなどがつぼみを着けていた。

ジュウニヒトエのつぼみ。咲くのが楽しみ。
幹にテイカカズラが巻き付いた。さらに、スズメバチも利用。
枯れた、コナラ。
対策のため、伐採したクヌギなどの丸太。

長池に出ると、静かで、キランソウやタチツボスミレなどが咲いていた。カタクリはすでに終わり、残りのイチリンソウなどが咲いていた。

長池を覆うヤマザクラ。
ヒトに驚かないキジバト。


カルガモは年中、居る。
長池の周囲の雑木林。木漏れ日がきれい。
新緑も美しいタカオカエデ。
尾根幹線上に咲くコブシなど。
清楚なウグイスカグラ。
花も実も美しいニワトコ。
カントウタンポポが多い。


アカネスミレ。
距が長い。


アブラチャン。

下った築池までは特にガビチョウがうるさく鳴いていた。その姿も見かけた。
来年こそ、タマノホシザクラを見てみたい。

池に映えるヤマザクラ
質素だが、美しいヤマザクラ。


斜面に移植したカタクリなど。


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