見出し画像

多摩川の生き物とヒト その173 水系 スペシャライズド試乗会と府中護岸工事の視察          ‘23/10/28

スペシャライズドというアメリカの自転車会社のイベントが稲城市で行われるとの事。何かがもらえるかもしれないと言うよこしまな気持ちで出かけた。これに乗じて、大丸用水堰撤去に伴い、河原を削る工事を行うので、貴重な植物はないかと調べに行った。併せて、工事が始まった府中市郷土の森付近での護岸工事を見に行った。
最初の予定ではイベントに先に参加するつもりだった。ちょうど、府中市あたりで、御昼時になり、イベントの方に負担をかけたくないので、最初に、川原の様子と郷土の森付近の護岸工事を見ることにした。
まず、府中市郷土の森付近で行われている大丸用水堰工事に伴う護岸工事では、先日、ヤブをくぐったりし、立合いを行ったばかりだった。しかし、すでに、府中市側の中洲のオギ原はきれいに刈り払われていた。バーべーキュ場近くでは今まで生えていたシダレヤナギなどがすべて伐採され、大きな丸太になっているのもあった。近くにはできた丸太などを運ぶと思われる重機があった。

関戸橋からの工事用の道路。
大きな池の周囲も丸見えになった。
周囲はコンクリートブロックの制作エリアとなる。
先月、立合いを行い、草が茂っていた草原はきれいに草刈りが行われていた。
この大きなシダレヤナギも切られる。
この辺は護岸ができる。簡単な堰もできる。
岸辺の樹々は切られた。立ち入り禁止の柵もできている。
切られた樹々は丸太になった。
工事用道路が出来ている。重機が入っていて、切った樹木を処理中。
バーベキュー場との境。工事現場に入れないように、柵が出来ている。

次に、川原を削る工事現場を見るため、移動する。
バーベキュー場を通ると、多くの人が近くの駐車場に車を止め、バーベキューの材料を運び、河川敷では煙が漂っていた。使わない災害用緊急河川敷道路の橋を渡り、グラウンド脇の小道から川原を目指す。グラウンドでは袴をはいている集団がいた。後から見たら、弓道の団体だった。50mぐらい離れた的に弓を弾いていた。

土曜日という事もあり、多くのバーベキューを行う人がいた。

もう、重機が通る予定地にはピンクリボンを付けた棒があった。途中で、大きな枯れ木があり、ここに自転車を置き、川原を見る。黄色い花があり、カワラケツメイだった。近くにはハリエンジュもあり、この木の周囲にはケツメイが群生していた。おそらく、護岸工事や川辺を削る工事のどちらにも、あまり影響が出ないと思うが、注意喚起をしておきたい。センダングサが待ち構えている中、川辺に行く。途中まではクズオギなどが茂り、川原はなかった。川辺に出る。この付近が大丸用水堰撤去に伴い、水を流れやすくするため、川辺を削る予定地である。ヤナギが生え、その周囲は石ころだらけの川原になっているので、カワラノギクやカワラニガナを捜したが、無かった。下流にも、ヤナギがあり、同じように川原がある。中に入っていくと、ヤハズソウなどが生えているが、ここでも、ニガナは無かった。しかし、この河原ではカワラケツメイがあり、群落を作っていた。最初のヤナギの所に戻ると、見落としていたケツメイが1株、あった。要望書では、川原とこれらのカワラケツメイを保全してもらうよう、要望するつもりである。

川辺に出る道の中間あたりにある、大きな枯れ木。
その根元付近にあったカワラケツメイ。
花が咲いているものもあった。完全な蝶形にならず、ジャケツイバラ亜科に入る。
実はエビスグサの実を使うハブ茶の代わりに使われたりしている。
容赦なく、アメリアネナシカズラが襲う。
文字通り、川原など、荒れた土地などにケツメイは生息する。
川辺に向かう小道の途中で。クズやコセンダングサなどが生えている。奥は武蔵野線橋梁。
岸辺近くで。
石ころだらけの川原が広がっている。この辺を流量確保のため、削る。反対側の南多摩も工事中。
カワラノギクなどが生えそうな川原。
何ヤナギか。
川原に侵入してきたツルヨシ。
こぼれ種から出て来たカボチャ。
近年、増えてきたオオキンケイギクのロゼット
川原の中にあったカワラケツメイ。
ヤナギの根元周囲にあったケツメイ。

是政橋を渡り、南多摩駅を越え、坂道を上る。尾根幹線という広い道路に出て、右に曲がり、稲城市中央公園で行われているスペシャライズドのイベント会場へ。何か、メンテナンスや部品を売り、あわよくば、グッズでももらえるかと期待していた。しかし、新しい自転車の試乗会だった。自転車と言っても、170万円もする軽自動車が買えるような高級競技用自転車である。試乗会だと思っていなかった私は張り切ってスペシャライズドのシャツを着ていたが、誰にも相手にされず、私も特に見るものがないので、戻った。媚びる必要はないが、もう少し、商売毛を出してもいいのではないかと思った。やはり、売るだけのアメリカの自転車メーカーだろう。
帰りは行きとは違い、時速19㎞/hと、速度がやはり、落ちる。疲れかそれとも、上がり勾配になっているせいか。
やはり、羽村の寺坂を前をローに落として、帰った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?