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どうでもよくなる


・結婚指輪を買った
週末、そろそろ見に行ってみるか〜と彼氏と結婚指輪を見に行った。

一軒目にブライダルリング専門店に行き、親切なお姉さんにパーソナルハンド診断をして似合う形を教えてもらい、豊富なデザインの中からこれだ!という指輪が見つかった。充実したアフターサービスにも惹かれた。内心私はここで買うんだろうな、と思いつつも、人生に一度の買い物だからと念の為もう一軒見に行った。

そちらでは可愛いデザインの物は見つかったけれど、説明してくれたお姉さんとイマイチ会話が噛み合わなかったのと、アフターサービスが一軒目の方が充実していたことから、一軒目にしようと心が決まった。

一旦ミスタードーナツで頭を冷やしてよく考えたけれど、これ以上店舗を増やしていろんな指輪を見ても、頭がこんがらがりそうだと思ったのでそのまま一軒目に購入しに行った。

軽く見に行くつもりだったけれど当日に決まるとは。丁寧な接客と素敵な指輪のおかげ。出来上がるのは4週間後なので取りに行くのが楽しみ。
購入した後Instagramで購入したブランドのハッシュタグを見ていると、私が購入した指輪と同じ指輪の投稿がたくさん出てきて、たくさんデザインがある中でもやっぱりこれがかわいいよねえと思うと同時に、人と被ってしまうことの悲しさも感じた。刻印が入るし世界に一つだけのものだよ、と彼氏に言われて気を取り直した。

ふと、Twitterでも購入したブランド名を検索してみると、そのブランドでブライダルリングを買う人を揶揄するようなツイートが出てきて気分が悪くなった。Instagramでは結婚報告で幸せそうな投稿ばかりだったので、InstagramとTwitterの違いを改めて感じた。一度アンインストールしたTwitterを、推しの情報を得るには使いやすいからとSafariでログインして見てしまっていたけれど、再度ログアウトして離れることにした。


・人に頼ること
仕事でミスをしたとき、私は必要以上に自分を責めて落ち込んでしまう。なぜかと考えてみると、父親から「人に迷惑をかけるな」と言われて育ったからではないかと思う。幼い頃から言い聞かせるようにそう言われて育ってきた私は人に迷惑をかけないよう心がけて生きてきた。

しかし社会人になると、自分のミスにより上司などに迷惑をかけてしまうことが避けられない。そんなとき気持ちの切り替えが上手くいかず、自分で自分の存在ごと否定してしまうような感情に支配されてしまう。

そして「人に迷惑をかけない」ようにと、小さい頃から思い続けてきたことで「人に頼る」ことが苦手になってしまった。学生のとき、周りの友達たちがわからない問題があると職員室に聞きに行っていた中で、私はどうしても聞きに行けず、毎日自習室で一人で解けない数学の問題と向き合い続けた。そのせいか苦手な数学はいくらやっても克服出来ず第一志望の大学を諦めた。

誕生日をお祝いしてくれた友達たちにも、準備をしてくれたのは迷惑をかけたのではないかと思うと思い切り喜べなかったし、初めて出来た彼氏にも頼ったり甘えることが出来ずあっさりフラれてしまった。

甘え上手で頼り上手な今の彼氏と出会ってから、「迷惑をかけること」と「人に頼ること」は違うのだと知ったし、上手に人に頼って生きてきた彼氏は周りに愛されていて、いい意味で楽に生きている。自分とは違うそういうところに惹かれたんだと思うし、見習っていきたい。
仕事のミス一つで私の価値は変わらない、大丈夫。


・どうでもよくなる
毎日雑談のLINEを続けている友人が、5年付き合った彼氏と数か月前に別れた。厳密に言うと、既に別れていた状態でだらだらと会い続けていたのだけれど、些細なことが相手の逆鱗に触れてしまい、一方的に縁を切られるという形で関係が終わったらしい。5年も一緒にいた人に最後にそんな仕打ちをするような人と別れられてよかったねと友人としては思うのだけれど、本人としてはまだその人のことを考えては苦しくなるらしい。

別れた人のことを考えて苦しくなる気持ち、私も痛いほどわかる。前述した初めての彼氏は遠距離恋愛で3,4回しか会うことがなく半年であっさり振られたのだけれど、2年は苦しい気持ちが消えなかった。ああしておけばよかった、という後悔や、もしかしたらまた会えるのではという期待など、複雑な感情が混ざって、悶々と考え続けてしまっていた。類は友を呼ぶのか、友人たちにも別れた彼氏を数年引きずっている子たちが数人いて、お互いに傷を舐めあったりしていた。だけどいつの間にか大丈夫になった。明確にいつ大丈夫になったのかは分からないけれど、結局は時間が解決してくれる。もちろん今の彼氏と仲良く過ごせているからというのもある。

いつか大丈夫になるし、どうでもよくなるよ、と傷心中の友人に言うと「いや、どうでもよくなることはないと思う」と言われた。今はそうとしか思えないし長かったし犠牲にするものも多かったからそう思ってしまうのも仕方ないと思う。でも本当に、どうでもよくなる日はくると思う。なるべく早く彼女にどうでもよくなる日がくるといいなと願う。


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