3人目妊活中に育休復帰するゾ
私は4月に復帰する。人生2度目の育休復帰。
目を閉じれば、私の育休のエンドロールが流れてくる。
【出演】
娘(3)
息子(1)
夫
【協力】
娘の保育園
会社
【製作】
私
…FIN…
…短いっ。
トイレットペーパーなら大変心もとない長さだ。
エンディングソングは「3月9日」を選曲したが、イントロで終わった。
何はともあれ、楽しかった育休生活は終わりを迎えており、いよいよ私は仕事復帰する。
3人目妊活中でありながら。
1年半の育休が終わる…
「復帰」…か…。
ここまでに5回「復帰」と打ったが、私は未だにこの文字が恐ろしくて直視できない。
しかし、年も明けたし、保育園も決まったし、気持ちがどんなに抵抗しようとも、徐々にコーナーに追い込まれるように復帰日は近づいてくる。
「えー、またあの大変な生活、やっちゃう感じですか?」と身体の全パーツがテンションを下げている。いかん。育休中が平和すぎて、アドレナリンが全く機能しない…。
前回の育休は1人目だったから育児も肩の力が入っていたし、新居への引っ越しもあって、毎日バタバタでボルテージを維持したまま復帰した。慣れない新生活だったけど、助走がついていたからか、走り切った。
対して、今回の育休は、子育て2周目。上の子もいたものの、半年もすればこなれた育児となった。下の子はたくさん寝てくれたのもあり、上の子を保育園に預けている間は肩の力も抜いて、静かに自分時間も楽しめた。
そして現在。いざ復帰が迫ると
「子ども2人のワーママってどんな生活??」
「未ー知ー!!(ミキティー!)」
と頭の中は阿鼻叫喚し、思考は停止。身体は脳から業務停止処分を受け、肩の力どころか膝の力までぬけてしまう。エネルギーは常に漏電してしる。
そろそろ戦闘モードに入らねば…と焦る。
しかし、私の情緒が不安定な要因はもう1つあった…。
3人目に挑む
3人目以降の児童手当は月3万円。
先月、「異次元の少子化対策」の目玉が閣議決定された。
ありがたいですね。ちょうど3人目どうしよっかな~と考えていたので少し背中を押された気持ちです。
でもね、日本政府さん。
今、物価高なんだわ。1~2人目も手当増額せんでいいの?このままだと児童手当のスタグフレーションですわ。ほんで、住宅購入価格も上がってるでしょ?8年前に新築3500万で買われてた物件も、今や中古5000万円で売りに出されてるんですよ。賃貸も便がいいところは家賃が高い。これからの若い世代は固定費と変動費の二刀流で懐をえぐられるんですわ。わかってるくせに「3人生んだら、お得ですよ!?」って?いやいや全くモトとれねー。少子化対策もっと本腰いれ…※$&☆※#”&¥*+
…とボヤ火事のようにふつふつと思うことがあった。が、
何もないよりかはいい。
今回の閣議決定は若い世代にとって希望の光となればと思う。
それに、子育て施策は地方でもブームになっているようにも感じる。うちの市も保育料のさらなる軽減が決まった。ちょうど自分が子育てする時期に社会が変わろうとしているのは、素直に嬉しい。
そして、「きょうだいは3人以上だと家庭に社会が生まれる」という先輩ママの話も聞き、私は3人きょうだいを育てることに憧れをもった。
3人目、可能なら生みたい。今の私達夫婦はそう思っている。
ということで、我々は妊活することに決めた。
復帰前から妊活する
妊娠計画は、本当に難しい。
結婚するまで、これがこんなに悩ましいものだと知らなかった。
誰しも、好きなタイミングで妊娠できるわけでない。
そして、周囲(職場)の顔色を伺いながら実行しなければいけない。
我々は3人目計画を企画したものの、駒の進め方に頭を抱えた。
希望を言えば、私はなるべく早く生みたいと思っている。
なぜなら、私の性格上、次の子の妊娠計画があるとキャリアアップに集中しにくい。そのため、できることなら間を開けずに次の子を授かり、子育てで大変な時期のスパンは凝縮したいと考えている。体力面も考えて。
あくまで私の理想だが…。
しかし、もし理想通りにすぐ授かれば、私は「復帰直後に妊娠してまた産休に入る人」になる。周りから白い目で見られたくないから、嫌だ。
嫌なら育休延長して妊娠すれば?(復帰せずにまた産休に入る)という意見もあるが、都合よく授かるとも限らない。それに保育園の制度上、復帰しないと上の子たちが保育園を利用できなくなる。
周りの助けもなく妊婦1人が子ども2人を自宅保育するのは無茶だ。そのため復帰は必須と考えている。
しかしながら、復帰してすぐの妊娠は職場に迷惑だ…。
私の思考は堂々巡りし、「出生率が上がらない大きな要因はコレなのでは…」と社会のせいにしたくなる。
やむなく、私は「復帰直後に妊娠してまた産休に入る」可能性も視野に入れて復帰することにした。そして恐る恐る妊活を開始した。
それにしても、果たして「復帰後すぐの妊娠」、もしくは「妊娠中に復帰して、すぐに産休に入ること」は、本当に迷惑なのだろうか。
私は、上司や同僚の気持ちになり考えてみる…。
「うむ。迷惑だ。」
マタハラ、ダメ!ゼッタイ!のご時世のため、直接嫌味を言われることはあまりないが、内心「え~」と思われるだろう。
妊娠するということは、突発的に休みをもらうことも増えるし、周囲の人間の手間や仕事を増やしてしまうことになる。
でもその理論だと、復帰して数年後に妊娠したとしても、それは「迷惑」になるのではないだろうか。結局、どんな時期に妊娠しようと周囲への影響は一緒なのではないか。
中には「繁忙期を避けて…」など意識して妊娠なさるSKM(スーパー空気読めるママさん)もいる。しかし、誰もがそんな都合のいいタイミングで妊娠できるものじゃない。
やっぱり、生みたいと思う時に妊活するしかないのだ。
面の皮が厚く思われるかもしれないが、目の前の顔色を伺っていると少子化もどんどん進む。長い目で見れば、子どもを生むこと自体が社会貢献になるのだ。同僚たちには申し訳ないが、そう思うことにした。
会社に心象悪く思われたくないという気持ちもある。
ただ、私は「復帰直後に妊娠してまた産休に入った」という前例を残し、後輩ママたちがバンバン子どもを計画しやすい会社にしてやるという気概で妊活しようと思う。
「すぐ授かれば」の話だけど。
1人目も2人目も、妊活は半年~1年かかった。こんなに書いておきながら、すぐ授かることはそうそうないとは思っている。
私が後輩ママにとってのレジェンドとなれるか…。それは神のみぞ知る。
これから復帰まで
結果が見えないことに人は大きな不安を感じる。
復帰前という時期から妊活なんてフライングしているようで、気持ちは落ち着かなかったが、ここに書いてちょっと精神統一ができた気がする。
これからは、家の片づけや、作り置きの練習や、復帰後の家事分担について夫と話し合い…1つずつこなして、少しずつ仕事へモードチェンジして行こう。
なんにせよ、私は前を向くしかない。
3人目妊活中だけど、育休復帰するゾっ!
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