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何故カフェオレボウルは大きいのか

海外でカフェオレを注文して、運ばれてきたカフェオレボウルの大きさにびっくりしたことはありませんか。また、お土産にカフェオレボウルを買おうとして食器屋さんに行ってカフェオレボウルを見たら、どれも大きなものばかり。
何でカフェオレボウルが大きいのか、その理由に迫ってみたいと思います。

ビックリしたこと
フランスに行ってカフェでカフェオレを注文した時のこと。初めてフランスで飲むカフェオレなので、小さいお洒落なカップで出てくるものだとばかり思いこんでいたら、小さめの丼のような器になみなみと注がれたカフェオレにビックリしました。しかも取っ手がないので持つのに熱く、そして、大きな器だと冷めるので同じ量を飲むのでも小さいカップに2回に分けた方が美味しいのに、と思っていました(ちょっと寒い時期だったので)。
味は美味しかったものの、心の中でブツブツと文句を言っていたのです。

カフェオレボウルが大きい理由
さてこのカフェオレボウルが大きい理由ですが、ちゃんと意味がありました。朝食とはその日の最初に摂る食事なので体内の水分は減少しています。カフェオレボウルは(本来は)朝食用の器で、「水分をたっぷり摂る」ため大きいサイズになっているのです。同じ理由で、マグカップも大きいサイズになっています。

確かに昼食や夕食の食後に飲むコーヒーですが、飲食店ではマグカップやカフェオレボウルなどの大きい器では出て来ないですよね。

そもそもカフェオレとは
カフェオレ(仏:Café au lait)は牛乳入りのコーヒーのことで、ドリップしたコーヒーと温めた牛乳を1:1の割合で、同時にカフェオレボウルに注いだものです。
同じく牛乳入りコーヒーのカフェラテ(伊:Caffè Latte)は、コーヒーがドリップではなくエスプレッソを使ったものになります。

出典:ドトールコーヒーサイト

カフェオレボウルの使い方
本来は朝食用だったカフェオレボウルですが、スープを入れたり、シリアルを入れたり、サラダを入れたりと制限はないので自由に使えます。
取っ手がないので熱いものを入れると、持ち上げる時に熱いのですが、持ち上げないで食べるスープであれば問題ありません。

また、現在では取っ手付きのカフェオレボウルも販売されていますので、そういったボウルを選べば熱いという問題はクリアできます。

まとめ
なんでこんなに大きな入れ物にカフェオレ入れるんだろう、コーヒーを頼んでいる人のカップは普通サイズなのに、と思ったものでしたが、理由となる背景がありました。
コーヒーには利尿作用があり、水分補給には適した飲料ではありませんが、カフェオレボウルができたのは19世紀といいますから、当時は飲み物=水分補給という考え方であり、利尿作用まで考慮されていなかったと思われます。背景を知ると、納得しますね。



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