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羽生結弦選手単独東京ドーム公演「GIFT」感想④【休憩後~LMEY】

休憩

北京リベンジロンカプの興奮冷めやらぬまま、40分の休憩に入りました。
40分とは結構長いように感じたけれども、あのトイレの長蛇の列を思い出すと足りないくらいかもしれない、と思ったし、
何より羽生選手はここまで計5曲を滑り切って、1部最後のロンカプは試合と全く同じ構成で滑ってくれた訳ですから、ほんの少しでも長く休憩を取ってほしいと思いました。
きっと相当疲れているはず。

休憩中はお友達とおしゃべりしたり入場前に買った「GIFT新聞」を読んでいたらあっという間に時間が過ぎていきました。
このGIFT新聞に載っていたCLAMPさん達との絵本コラボ、本当に楽しみです。
CLAMPの絵柄と羽生選手との親和性高すぎます。
羽生選手は漫画化されてもあんまり違和感ない日本人トップクラスだと思うので。
外見も人生も。

Lets' go crazy

ステージが暗転し、歓声が起こります。
何やらステージ脇のミニステージ(あの夏へでダンサー達が踊っていたところ)に楽器を持った人々がスタンバイしているのが見えました。

何が始まるのだろうと思っていたら、
独特な音が大音量で流されました。

プリンスの「Lets' go crazy」。

生演奏が始まりました。
バンドの皆さん、すごくノリノリで演奏されていて、楽しそうでした。

それにしてもあんなにバンド一人ひとりの距離が遠くて、よく音を合わせているなぁと思いました。
何か仕掛けがあるんでしょうけど、ドームの空間は広いので、音がズレたりしそうなものなのに、こちらに聴こえる音は非常に正確に伝わります。
観客の手拍子の方がどんどんズレてしまっていて、それが少しストレスに感じるほど。
ギターソロに痺れました。
羽生選手の登場はなかったけど、これで2部オープニングはしっかり盛り上がりました。

これ、後に動画視聴した時に思いましたが、広いリンクを取り囲んで演奏してるってすごくかっこいいですね。
見たことない光景で新鮮でした。

いい感じに会場があたたまったところで、真打ち登場。
白いバージョンのLMEY衣装を着た羽生選手が現れました。

Let me entertain you

白レミエン兄さんのカッコ良さに理性が飛びそうになりながらも、
隣の友人が何やら横の客席を指さしています。

あ!
シンクロライトが光っている!

慌てて自分の手首につけたライトを見たら、
羽生選手のバックでギラギラ光るネオンの色と同じ色に光り出していました。

ここまでシンクロライトの存在をすっかり忘れていました。
ドームに入場した時に渡され、それからちゃんと腕につけたままにしていたのですが、羽生選手を見るのに夢中だったし、1部では何も光らなかったので…

その存在感無しだったシンクロライトが、LMEYが始まった途端「僕はここにいるよ!」とばかりに光りだしたのです。

私の興奮は一気に加速しました。

オレンジ、黄色、紫…色んな色に変わるライト。
GIFTのシンクロライトは制御されていて、プロローグのバングルみたいに自分で色を選んで光らせるのではなかったです。
決められたプログラムに沿って、羽生選手の演技に合わせて色や光り方が変化していました。
自分自身もGIFTの演出の一部になれているような体験ができました。
これは興奮しない訳がありません。

背景がカジノみたいな煌びやかなネオンで彩られていたのもすごく良かったです。
ギラギラして眩しいくらいの、色とりどりな世界。
でもそんな背景にLMEYの曲調がすごくはまっていたし、羽生選手は生まれ持った品があるので、全く下品にならないかっこよさがありました。

それに、自分を表現しようという力に満ち満ちている。
少しも恥ずかしがったりしない。謙虚さなんてない。「かっこいいだろ、俺」とばかりに自信満々な空気を出せる羽生選手だからこそ、あのドームの豪華なステージに埋もれることなく、全てを味方につけて自分を輝かせることができるんだと思います。

私の席からはステージも客席も見えやすかったので、シンクロライトがどのように変化しているか、自分の手首を見て確認するというよりは
周りの光景を見て楽しむことができたので、とても良かったです。
ドーム中が一斉に点滅している景色は、迫力満点でした。

その中を華麗にノリノリで滑る羽生選手。

もう…ロックスターそのものでした。

東京ドームをソールドアウトできるアーティストって、もう日本を代表する存在ということですよね。

昔、とあるロックバンドのライブに何度か足を運んだことがありますが、その時感じた高揚感と少しも変わりがなかったです。
もうアイスショーなのかロックコンサートなのか分からなくなってきました。

声出しOKということも、よりLIVE感が色濃く出ていたんじゃないでしょうか。

まぁ、キャーキャーと声を出してしまいました。

LIVEの醍醐味は、その場にいる観客と一緒になって声を出せることですよね。
その一体感、非日常感がLIVEの魅力なんだと思います。

アーティストのセトリには、「全員で必ず盛り上がる曲」というものが存在します。
観客に人気の曲。主にヒット曲が使われます。
大体アーティストはアルバム曲の中に往年のヒット曲(テッパン曲)を織り交ぜてセトリを作っていると思います。
アルバム曲もいいのだけれど、やはりLIVEに来たからにはテッパン曲を聴いて帰りたい、と多くの観客は思うと思います。
だからLIVEをやる側としてもちゃんとリサーチして、何が求められているのかをチェックしてるはずです。

そして、長くツアーが組まれると
「この曲にはこのコール&レスポンス」
というものが出来上がってきます。

自然発生で生まれるものもあれば、アーティスト側で提案して観客がそれに応えるものもある。

アーティストと観客との掛け合い、これもまた会場の一体感を体験できる重要な要素です。
暗黙の了解で生まれるものですし、やるかやらないかは個人の自由なのですが、やってみるととても爽快感があって気持ちがいいものです。

このドームでの盛り上がり方を見て、
今後、レツクレやLMEYは羽生選手のコンサート…じゃない、アイスショーにおけるテッパンの曲になっていくのかもしれない、と思いました。

そして、LMEYの最後、
「Let me!」
「enter!」
「tain you!」

のところ、羽生選手が曲に合わせて二拍拳を振り上げていて、あそこは観客も同じレスポンスをしたら盛り上がるだろうな。と思いました。

次LMEYをどこかでやってくれたら絶対レスポンスしようと決めました。

と思っていたら、後日ネットでも同じような事を思った方々がたくさんいることを知って、やっぱりそうだよねと。

あの時、LMEYのコール&レスポンスの生まれる瞬間を見たのかもしれないと思いました。

こうやって、羽生選手のプログラムは、ファンの皆と共に育っていく。
長く愛されるロックバンドの曲たちのように。
これからが楽しみです。


あれ、やっぱりアイスショーじゃなくてロックコンサートの話みたいになってきてる…。

続きます。

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