プロローグ感想⑤【Change】

ベベン!!!と力強い三味線の音が鳴りました。
「おっ!三味線ということはアレだな?」
とすぐにピンときました。

羽生結弦公式YouTubeの「3 プロローグ」にて演技動画がアップされていたプログラム、「Change」です。

動画では黒いシンプルな服装だったけれども、今回は赤と黒を基調とした初めて見るお衣装での登場です。

赤と黒はマスカレイドの衣装を思い起こします。
あの衣装もかっこよかったけど、今回の衣装もすごく似合っていました。
肩口のところについているヒラヒラが、羽生選手が滑るのに合わせて風になびいてとても素敵でした。

三味線の生演奏をバックに滑る羽生選手は、とても生き生きとしていました。
ジャンプも決まっていたし、スピード感のあるスケーティングとしなやかな踊りがマッチして、羽生選手はロックスターみたいでした。

ライブ会場さながらのノリノリの雰囲気となり、私は我慢できず手拍子。
こういう踊れる曲調の時は身体がノってしまいます。
羽生選手が私たちに「楽しんで!」と言ってくれている気がしたので、遠慮なく楽しみました!

最後のビールマンスピンの時は思わず「おぉ~!」と言ってしまったと思います(マスクの中で)。

YouTube動画でもビールマンやっていて驚いたのですが、まさか生で見られるとは…

ビールマンスピンだけは「腰、大丈夫?」と心配になってしまう技なのですが、私なんぞの心配はきっと不要なのでしょう。きっと技のレベルを維持するために毎日きちんとトレーニングしているのでしょうから。

でも、本当に、ビールマンスピンといえば女性スケーターの技だという私の思い込みを見事に払拭してくれる羽生選手は、つくづく規格外な選手なのだなぁと思います。

あまり他のスケーターに詳しくないので事実と違っていたら申し訳ないのですが、やはり男性でビールマンスピンができる方は少数なのではないかと思います。しかも、羽生選手は27歳です。

その柔軟性をどうやって維持しているのだろう…
やはり、持って生まれた身体の柔らかさのお陰なのか。
幼い頃、「こんにゃく」というある意味大変に分かりやすいあだ名がついていたくらいですものね…


少し話がずれますが、
羽生選手は数々の代名詞のような技を持っていると思うんです。
(ジャンプ以外の技のことです)

例えば、ハイドロ。
ぴょん堕ちの私はSEIMEIのハイドロを最初に見た時「こんなかっこいい技があるのか!!」と非常に驚きました。
「春よ来い」のハイドロしながら氷にキスするのも印象的ですね。

それから「パリ散」のヘランジ。
ピストルポーズとも言われてるみたいです。
ソチの金メダルとこのポーズで羽生選手は一気に有名になりましたよね。

レイバックイナバウアーも有名です。
荒川静香さんが有名ですが、同じ仙台繋がりで羽生選手も盛んにやるようになって、たくさんのプログラムに取り入れられています。

あと個人的に、CRYSTAL MEMORIESで魅せたY字バランスも羽生選手ならではの技ではないかと思っています。

これらの羽生選手の印象的な技の中に、間違いなくビールマンスピンも入ると思うんです。

ハイドロといえば羽生結弦
ヘランジといえば羽生結弦
ビールマンスピンといえば羽生結弦…

というように
技と選手がすぐに結びつく。
観客に強い印象を与える。

例え方が合ってるかどうか分かりませんが、
マイケル・ジャクソンのムーンウォークやゼログラビティのように、
その人を表現する唯一無二の技達は、これからプロの世界で生きていく羽生選手の強い武器になると思います。

スケートはジャンプだけが見どころじゃない。
羽生選手の滑り全部が、極上のエンターテイメントになるのです。



話を戻しまして。

とにかく、数々の技に彩られたChangeにすっかり魅了されて、
演技終了と同時に私は手が痛くなるくらいのスタオベをしたのでした。
 



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