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『THE FIRST SLAM DUNK』 【2022年アニメ映画/アニメ/漫画】

【感想】2024年7月3日

部活シリーズ 第6弾 『バスケットボール部』

 ガン治療中ネトフ配信で全101話+SP版2話を1年前に視聴しました。過去観た感動の名作の一つです。

私は、放送時30代、「SLUMDUNK」は人気のあるアニメと知ってはいましたが、バスケを知らないこともあり、人生を通過して行きました。

治療中で暇なこともあり、第1話目からラブコメ調で、花道の魅力にがっちり好奇心を鷲摑みされ、101話+SP2話一気に観てしまいました。

桜木花道と流川、リョータ、ゴリに笑い、三井寿と小暮副主将に泣き、安西監督から学びました。ホントに男は、素直で解り易い単純な動物で観てて気持ちいい。

映画ですが、以外に早く配信されたこと嬉しかった。昨日ネトフで観ました。気持ちでは、紋付き袴、正座でした。

宮城 リョータが主役、舞台は沖縄での少年時代から。初めて観る作画、リアル感が凄い。正直、中盤まで雰囲気が非常に重いし画風に戸惑う。

しかし、中盤以降は、画風にもなれ、花道がいつもの調子に戻り、試合が白熱、あと少し、もう少し、安西先生の教え「諦めたら試合終了」絶対勝つ!に全員が一つになっていく気持ち、魂の叫びが、映像を超える!

観終わった後、花道の姿が無いことに気づき、もう一度見てしまう。
中国人ファンが言ってました「湘北VS山王の試合を見に来た」と、その意味が解りました。では、また、花道の復活を願って。

【作品情報】

『THE FIRST SLAM DUNK』、2022年12月3日公開のアニメ映画。2024年8月13日より復活上映。
原作『SLAM DUNK』の最終回を迎えて26年半を経ての映画公開。原作者の井上雄彦氏が自ら監督と脚本を務た。
テレビアニメ、1993年10月16日 - 1996年3月23日放映。全101話+SP版2話。

【あらすじ】

プロローグ

神奈川県予選を2位で突破し、広島県開催のバスケットボール・インターハイへの出場を決めた神奈川県代表・湘北高校は1回戦で大阪府代表の豊玉高校を下し、2回戦で秋田県代表・山王工業と対戦する。山王は高校バスケット界の絶対王者と呼ばれ、特に現3年生の入部以来「2年半に渡る無敗記録」と「インターハイ3連覇」という凄まじい記録を残していた。チームは高校バスケ界最強のセンター河田、高校ナンバーワンプレイヤーと名高い沢北などタレント揃い。下馬評では王者山王と無名の湘北という構図が完成していた。

試合前半

湘北は試合開始早々、宮城リョータのパスから桜木花道がダンクシュート(アリウープ)を決め先制点をマーク。その後序盤は拮抗した内容となる。ポイントガードのリョータと深津、センターの赤木剛憲と河田、エーススコアラーの流川楓と沢北などコート上の各地で選手が火花を散らす。三井寿はスリーポイントシュートを立て続けに決めるが、一之倉の執拗なマークに手を焼かされる。

劇中では湘北対山王戦と並行してリョータの生い立ちが描かれる。沖縄県生まれのリョータは母親のカオル、妹のアンナ、そして兄のソータの4人家族。3つ年上のソータはミニバスの名選手。父親が死に悲しみに暮れるカオルを見てソータはバスケットのチームになぞらえ「俺がこの家のキャプテンになる」と宣言、リョータには「お前が副キャプテンだ」と任命する。そんなソータにリョータは憧れを抱いていた。

ある日バスケットの練習をしていた宮城兄弟だったが、途中でソータが船釣りへ出かけてしまう。もっと二人でバスケットをやりたいリョータは船で沖へ出ていくソータに「もう帰ってくるな」と泣き叫ぶ。不運にも海難事故に遭ったソータは二度と帰ってこなかった。

しばらくして宮城家は沖縄を離れ、神奈川県へと移住する。塞ぎ込んだリョータはいつも一人で黙々とバスケットの練習をしていた。中学生になったリョータはある日、スリーポイントシュートを立て続けに決める少年に1on1を挑まれる。アドバイス口調の彼に兄の面影を見たリョータは勝負の途中で帰ってしまう。

試合前半は36-34で湘北の2点リードで終える。

試合後半

山王は『フルコートプレスディフェンス』を展開し、湘北の司令塔であるリョータに2人マークをつける。さらに一之倉のハードディフェンスによって三井はスタミナ切れ寸前、赤木は河田との競り合いに何度も敗北しネガティブになっていた。点差は24点まで開き、湘北は9分間に渡って得点がなかった。

途中交代でベンチに下がった桜木は安西監督から攻守の起点となるリバウンドでの勝利というタスクを与えられる。コートへ戻った桜木はチームメイトの俯いた表情を変えるべく、観客に「山王(ヤマオー)は俺が倒す!」と宣言し、大ブーイングを浴びる。試合が再開すると桜木は野辺とマッチアップ。リバウンド力に優れる野辺に対して型破りなプレーと天性の身体能力を発揮して空中戦を次々と制する。桜木がもたらした空気は他の選手にも伝播し、河田との勝負を諦めかけていた赤木は復活。チームとして勝つためのプレーにシフトする。既に限界まで消耗していた三井はスリーポイントシュートという自身最大の武器に注力し、点差は8点にまで縮まる。

湘北高校でバスケットボール部に入部したリョータはテクニカルなプレースタイルを2年生の赤木から「チャラい」と評される。しかしリョータは折れず、プレイに込めた意味を説く。衝突を恐れないリョータはしばしば問題児と揶揄されるが、赤木はそんな彼に対して密かな期待を寄せていた。

熱血漢の赤木との不仲を嘆いていたある日、リョータは不良グループを束ねる2年生の三井と出会い、彼がかつて中学時代に1on1を挑んできた少年だと気づく。去っていく三井に対してリョータは「いつでも1on1を受けてやる」と喧嘩を売る。程なくして三井のグループと衝突したリョータは複数人に囲まれながらリーダーの三井にだけは頭突きを皮切りに何度も攻撃する。

三井との喧嘩でバスケットシューズを壊したリョータはヤケになり原付で単独事故を起こす。再び家族を失う恐怖に駆られたカオルから叱責された彼は退院後逃げるように故郷の沖縄へ旅立つ。そこにはソータが秘密基地に使っていた洞穴がかつてのまま残されていた。リョータは洞穴の奥に隠された兄のバスケットシューズと山王工業が表紙を飾るバスケット雑誌を発見する。雑誌にはソータがかつて掲げた『最強の山王を倒す』という誓いの文字が書き込まれている。兄の残した夢を実現するという目標を見出したリョータはバスケ部に復帰。そこには2年間のブランクからバスケ部復帰を直訴する三井の姿もあった。

山王に食い下がる湘北だったが、後半戦になってエース沢北が本領を発揮。流川を攻守で圧倒してみせる。また山王は野辺を河田美紀男(河田弟)と交代し、桜木に対して最強センター河田をぶつけて対策する。再び点差が開き始めた中で流川は沢北にドリブルを仕掛け、コート内全員の意表を突くパスを出す。1on1に絶対的自信を持つ流川がパスの選択肢を持ったことで流れが変わり、湘北は得点を重ねる。河田とマッチアップする桜木も調子を上げるが、コート外へ出そうになったボールを残すためにダイブしたため関係者席に突っ込んでしまう。しかしその我武者羅なプレーはいつしか観客の心を掴み、湘北アウェイ状態から一転して彼らに声援を送る人々も現れる。しかしプレーが再開すると桜木は背中に違和感を覚え始める。

インターハイ開幕前日。その日はリョータとソータの誕生日だった。2人は偶然にも同じ日の生まれで、宮城家食卓には4等分されたケーキが並ぶ。その夜、リョータはカオルがソータの映像を見て涙するのを目撃し、バスケットを続けさせてくれた彼女への感謝の気持ちを手紙に綴る。手紙を読んだカオルは広島のインターハイ会場に訪れ、観客席から湘北対山王戦を見届ける。

山王は再度リョータに2人マークをつけて攻撃を封じようとするが、リョータが強引なドリブルでこれを破り試合は結果の見えないシーソーゲームに突入する。その中で桜木は背中の違和感が激痛となり交代させられてしまう。それでも試合に戻ろうとする桜木に対し、ベンチの全員が「選手生命に関わるかもしれない」と止める。しかし桜木は安西に対し「オヤジ(安西)の栄光時代はいつだよ、全日本の時か?」と問う。何も答えない安西に対し、「俺は今なんだよ」と肉薄した桜木は皆の制止を振り切り再びコートへと戻る。桜木は激痛に襲われながらも河田弟との空中戦、さらには好調沢北のシュートを土壇場で止める活躍を見せる。逆境で食らいつく迫真の戦いを見せ、湘北は遂に点差を逆転してみせる。

残り時間は30秒を切るが、山王は最後の攻撃でも深津を中心に冷静さを保ち沢北のシュートで再び湘北に対し1点差でリードする。試合終了まで秒読みの中、桜木は山王の得点と同時に相手コートへ走る。速攻を狙う湘北だが赤木のスローインに河田弟が立ち塞がりロングパスを封じる。しかしパスを受けに接近したリョータのサインで赤木は流川へパス。山王のペイントエリアまでドリブルで切り込む流川だったが、シュートモーションに入った彼の前には山王の2人の高い壁がそびえ立っていた。しかしその壁の隙間から見える向こう側で桜木が流川のパスを呼び、パスを受けた桜木がフリーでシュートを放つ。これがブザービーターとなり、試合は1点差で湘北の勝利で終わる(最終スコア 湘北79-78山王)。

エピローグ

インターハイ終了後、湘南の海岸でカオルと再会したリョータはソータの遺品から持ち出した赤色のリストバンドをカオルに差し出すのだった。

時は戻って敗退し、コートを去る山王工業の面々。沢北は廊下で崩れ落ち涙を流す。高校ナンバーワンの称号を手に入れ、日本では全てをやりつくしたと実感していた沢北は大会前にランニングコースの神社で『俺に必要な経験をください。』と祈っていた。結果としてその経験とは彼が今まで知らなかった『敗北』だったのだ。

数年後、沢北はアメリカのチームの試合に出場する。そしてゲストチームにはリョータの姿があった。2人は特に言葉を交わさず肩を叩き合い、両チームの試合が始まったところで物語は幕を閉じる。

【主要人物】

桜木 花道 声 - 草尾毅 / 木村昴

1年7組在籍。自身をバスケット部に勧誘した晴子に恋焦がれるお調子者。
バスケットは初心者だが、驚異的な身体能力と持ち前のガムシャラさで成長していく。リバウンドにかけてはまさに天才的な能力を発揮し、バスケ歴4ヶ月で一躍全国区になった。激しい気性を持ち頭に血が上りやすい性格で、無作法かつ傍若無人な面が目立っていたが、バスケットを通じて人としても成長する。

宮城 リョータ 

声 - 塩屋翼 / 仲村宗悟

2年1組在籍。彩子に想いを寄せている。小柄だが部内で随一のスピードを持ち、次期主将といわれる実力者。
沖縄生まれで、ソータという兄が居たが、海難事故で亡くなっている。
赤木と木暮の引退後、新キャプテンに就任する。

赤木 剛憲 声 - 梁田清之 / 三宅健太

3年6組。主将。「ゴール下のキングコング」の異名を持つプレイヤーで、バスケットに入れ込む熱意は凄まじいものがある。「ゲンコツのキャプテン」とも呼ばれる厳格な人物で、周囲からは「ゴリラ」「怪物」と畏怖されている。
「楓パープル」に名字で登場しているが、経歴や経緯は三井に近い。

流川 楓 声 - 緑川光 / 神尾晋一郎

1年10組在籍。富ヶ丘中学校出身。中学時代からバスケットのスタープレイヤーで、湘北女子高生の憧れの的。晴子に想いを寄せられているが、本人はそれに気付いていない。インターハイ予選では新人王を獲得して、神奈川ベスト5にも選ばれた。桜木とは「終生のライバル」といわれるようになり、嫌いなりにも認めている。

三井 寿(みつい ひさし)
声 - 置鮎龍太郎 / 笠間淳

3年3組在籍。中学時代、MVPに選ばれた天才シューター。高校入学後、怪我が原因で一度は挫折し、不良となるもののバスケットへの熱意を捨てきれず、バスケ部に復帰した。安西を恩人として尊敬している。

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