『金曜日の妻たちへⅠ~Ⅲ』【1983~1985 3series】
【コメント】
「不適切にもほどある」がいよいよ最終回を迎えます。寂しくなります。そこで、このドラマをご紹介します。私は、当時たぶん裏番組を見ていたので見ていませんでした、ごめんなさい。でも、小林明子さんの「恋に落ちてFall in Lovwe」は歌えます。興味が止まらなかったので、観た人も、観てない人もお楽しみください。因みに、ドンズバ=ドンピシャ、バッチリ合う。コンサバはコンサバティブ無難のことです。では、また。
【作品情報】
『金曜日の妻たちへ』は、1983年(昭和58年)から1985年まで3作、毎年新シリーズが作られたTBS系列ドラマ。通称は『金妻』。
【金曜日の妻たちへⅠ】
全14回、1983年(昭和58年)2月11日 - 5月13日放送。
【概 要】
ドラマでは中原家と田村家は町田市つくし野周辺、村越家はたまプラーザに設定された。たまプラーザ駅前で東急百貨店たまプラーザ店の喫茶店と駅近くのバー"コスモス"の外観などがロケによって撮影された。しかし自宅周辺のロケは多摩市の多摩センター駅南方にある多摩ニュータウンのタウンハウス落合および西側の鶴牧団地で行われた。中原家が住んでいるテラスハウスは人気となり、当時ロケ地には観光客が見学に訪れるほどであった。中原家は3500万円で購入。当時としては高級住宅。キユーピーがスポンサーであったため主人公たちは必ず商品を購入しており、スーパーのシーンではメインに置かれていた。谷村新司は本作の大ファンでこのドラマの世界を歌にしたのがデュエットソング「忘れていいの-愛の幕切れ-」。
【あらすじ】
中原宏(古谷一行)と久子(いしだあゆみ)は結婚して8年目になる。2人の子供にも恵まれ念願叶って郊外のテラスハウスを購入した。村越英子(小川知子)は久子の短大時代の同級生で同じように結婚し子供を持つ母である。田村夫妻は中原家が以前住んでいた団地の上の階の住人だった。10年前から3組の夫婦の付き合いは始まり、時期を同じくしてニュータウンに越してきた。6人は子供ができても毎週のようになにかと集まっては食べて飲んで家族のように過ごしている。しかし、村越(竜雷太)が離婚を切り出したことによって6人の関係は変わり始める。物語はこの3組の夫婦に村越の不倫相手の玲子(石田えり)と中原(古谷)に気を持つ謎の女・佳代(佳那晃子)を中心に進んでいく。
【金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい?】
全14回、1984年(昭和59年)7月6日 - 10月5日放送。
【概 要】
制作段階でのサブタイトルは「めぐり逢い」だったが、変更された。Ⅱは新興住宅地に越してきた元恋人同士の男女がまわりの人々を巻き込んで物語が始まる。主な登場人物も10人と多く、嫁姑関係や、しゅうととの同居に悩むムコ、そして子供の教育問題など三世代間に渡る「家族」に関わる問題の描写が多いのが特徴。オープニングの映像は新宿副都心の高層ビル群を抜けてロマンスカーが郊外へ走り夫たちが通勤に利用していた。現在はサービスが終了した「走る喫茶室」の様子も見ることができる。板東英二のドラマ初出演作である。本作での好演以降様々なドラマ、映画に多方面で活躍するようになった。本放送された1984年当時は隼人の元上司の元従業員の勤務情報の漏洩行為は何ら問題なかったが、個人情報保護法が施行された現在では違法行為にあたり、最悪の場合は勤務先を懲戒解雇になる可能性もある。
【あらすじ】
大和市中央林間の丘の上に並ぶ4軒の真新しい白い家に佐野家(伊武雅刀)、西村家(板東英二)、小山家(小西博之)、川久保家(竜雷太)がそれぞれ新生活に夢を持って越してくる。引っ越しの挨拶をしてまわった小山隼人(小西博之)は佐野家の妻を見て驚く。彼女は昔の恋人だったのだ。とっさに初対面のふりをした二人だが、隼人の和子を思う気持ちはエスカレートし同時に少しずつまわりにも知られていく…。
【西村信行:板東英二】
出演はⅡとⅢ、42歳。以前は千葉の団地に住んでいた。5人の子持ち。オフィス機器関連の会社のサンエイ事務機器に勤めている。千佳と不倫しており、如才ない性格。大阪出身。営業部勤務で学生時代はハンドボール部に所属していた。合宿の移動中の汽車の中で高校生だった洋子と出会い、文通を続けた。大阪と仙台で離れていたが休みには夜行に乗って会いに行っていた。これが縁でその後結婚した。
【金曜日の妻たちへIII 恋におちて】
全14回、1985年(昭和60年)8月30日 - 12月6日放送。
【概 要】
シリーズ最高視聴率23.8%を記録。これまでのシリーズでは海外の楽曲がテーマ曲に使用されてきたが、本作では小林明子の「恋におちて -Fall in love-」が主題歌として採用されドラマとともに大ヒットした。この曲とともに「金妻」というと本作をイメージされることが多い。物語の舞台は町田(つくし野駅周辺)、仙台。前作では小田急線がメインに使われていたが今作では東急田園都市線が主人公たちの通勤路線として使われている。主人公たちがおコマの家のパティオに何度も集まり飲んで歓談するシーンが放映され、物語の中で重要な位置を占めていた。その影響で当時パティオのある家が人気となった。(本来パティオとはスペイン語で中庭という意味である通り建物内の吹き抜けの中庭のことをさす。しかし日本の住宅事情では難しく、本作でパティオと呼ばれるものは「テラス」に近い。)本作はパートIから古谷一行、いしだあゆみ、小川知子、パートIIから篠ひろ子、板東英二が出演し新しく奥田瑛二と森山良子が加わった(本作で森山の夫を演じている長塚京三もパートⅡに和子の仕事先の編集長として出演している)。しかし、シリーズ3作にすべて出演した人物はいない。パートIでは夫婦を演じた古谷一行といしだあゆみが元恋人同士で不倫関係を演じている。タイトルの通り今作は映画『恋におちて』のオマージュが非常に多く映画自体の映像も使われている。
【あらすじ】
彩子(篠ひろ子)、由子(小川知子)、法子(森山良子)、桐子(いしだあゆみ)は仙台のお嬢様学校、青葉女学院で幼稚園から短大まで16年間を共に過ごした幼馴染。子供の頃のまま桐子以外はお互いの愛称でタケ、おコマ、ノロと呼び合っている。皆上京し結婚して家庭を持ったが、家が近いことも縁でそれぞれの夫も含めなにかと連絡を取り合い集まっている。桐子(いしだあゆみ)は離婚後連絡が取れなくなっていたが、おコマ(小川知子)が偶然銀座で再会する。タケ(篠ひろ子)の父親が所有している三浦の別荘でパーティーが開かれ、桐子も招き4人は旧交を温めた。しかしタケの夫の圭一郎(古谷一行)と桐子(いしだあゆみ)は以前恋人関係で、それはこの2人の元恋人同士の再会も意味した。このパーティーに桐子(いしだあゆみ)が職場の後輩の藤森(奥田瑛二)を連れてきてノロと藤森(奥田瑛二)はお互いに好感を持つ。この2組の禁じられた恋と家族間のグループ交流、そして女学生時代の思い出話を主にストーリーは進行する。4人は36歳をむかえ、まさに女の曲がり角に立っている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?