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35点男の立ち回り術 田村淳【読書感想】
「みなさんは自分を何点の人間だと思いますか? ボクは100点満点で、せいぜい35点です」
ロンドンブーツの田村淳が自身の”立ち回り術”要は処世術を語った本。こんな本が企画されて世に出ている通り、田村淳について立ち回りがうまいと感じる人は少なくないと思う。田村亮が下手糞すぎて目立つのかもしれない(笑)
バラエティーの外でも、知識人ポジでもないが、馬鹿ではなくちょっと鋭いことをたまに言う…と言う感
「本の読み方」で人生が思い通りになる 読書革命 【読書感想】
いささか大げさな感のあるタイトルだが、読書術について紹介する本だ。読書術というと「本を速く読むか」「読んだ後記憶に残すか」という話が多い。それに対して本著の金川氏は「読書は知識を得るためではなく、思考を磨くためにある」と話す。
そもそも読書のメリットとは何だろうか?
読書から得られる知識は膨大だ。しかし、肝心なのは知識や情報を基に思考し、情報を分析して判断する能力を鍛えることだという。金川氏の
始皇帝 中華統一の思想 『キングダム』で解く中国大陸の謎【読書感想】
人類史上、中国ほど何度も統一された国はほかに存在しない。ローマ帝国は崩壊後、二度と再興しなかった。インド半島の大部分を平定したマウリヤ朝も、アショーカ王の死後に分裂し近代まで統一されなかった。
それに対し、中国は例外はあるにせよ、2200年前から中央集権体制で統一された状態が基本であった。その淵源は本書のタイトルにもある「始皇帝」による初の統一帝国・秦にあるというのが本書の主張だ。
なぜ中国は
【読書感想】論語と算盤
渋沢栄一という「資本主義の父」
JR、日経新聞、東京ガス、サッポロビール、みずほ銀行…
私達が普段触れているこれらの身近な企業、すべての創立に携わっているのが渋沢栄一だ。近代的な金融システムや企業の構築に力を尽くし、「日本資本主義の父」と評される。新しい1万円札の顔であり、大河ドラマ『晴天を衝け』の主人公にもなった。
本書は渋沢栄一自身が執筆したのではなく、講演をまとめたものである。タイトルの
【読書感想】武器としての決断思考
議論は何のためにあるのか?
日本人は議論が下手だと言われがちだが、それ以前に「絶対的な正解」にこだわりすぎているのではないか──。
そう指摘するのが、元東大法学部で、大学院をスキップして助手に採用されたにもかかわらずマッキンゼーに転身した瀧本哲史氏。東大法学部で、教授の助手というのはエリートコースであり、マッキンゼーへの転身については当時、周囲全員から反対された。
結果的にではあるが、その後