幼馴染ジョングクPart.1_2

「だったら俺が手伝おっか?」

『え? ジョングク男優だったっけ?』

「な、訳ないだろ。」

『だよね?じゃぁなんで?』

「俺が相手だったら痛いとかやめろとか何でも好きな事言えるだろ?」

『ま、まぁ…そりゃそうだけど...でも…』

「何?」

『えー、だって…』

「俺、結構適任だと思うよ?」

『適任ってっ…』

「試してみる?」

『た、ためす…って…』

確かにジョングクなら何でも言えるし
知らない誰かに頼るならジョングクがいいな…

だけど、ジョングクは大切な幼馴染で…
恋愛とかよりももっと深い関係で
関係性が拗れて失うなんて怖くて…
考えられない...

『でも…そんな事して...』

「ん?」

『今までと関係が変わったりしない?』

「大丈夫。」

『ジョングクいなくなったりしない?』

「しない」

『私、ジョングクまでいなくなったりしたら…』

「俺は今まで通りずっと変わらずお前といるし
この関係は終わったりしないから」

治るなら…治したい…

『本当に?』

「あぁ…」

治せるなら…

だけど…

『私、これ以上ジョングクに頼ってもいいの?』

「いいよ。」

『…』

「どうする?」

『んーん…』

「してみる?」

『えー…んんん…』

「やめとく?」

『…』

「ん?」

『し…して…みる。』

「んんっ。」

っと、小さく答えたジョングクが私の隣にスンと座ると片腕がすっと伸びてきて私の背中を優しく支え
抱きしめられる様にグイッと引き寄せられて
目が合って少し見つめ合うと

吸い込まれる様にゆっくり重なる唇

くちゅっと可愛く重なった唇は
ゆっくりと離れる

私たちは一回だけキスをした
ほんの短い軽いキス

こんな事になるなんて思ってもみなかったけど
不意に訪れたそれは不思議と嫌ではなくて

『ジョングクとキス…なんて…』

「ん?」

『なんか変な感じ…』

「嫌?」

『ううん…嫌じゃない…』

「…」

『ジョングクは?』

「俺も…嫌じゃない…」


お互い気持ちを打ち明けると
ジョングクは私の顎をクイッと上げて
目が合うと再び唇を重ねた

さっきより深いキス

背中に添えたジョングクの手は
いつの間にか腰に回されて
更に強く抱き寄せられるとすっぽりと包み込まれる

すると唇が離れて

「キスは好き?」

なんて聞かれたけど

『えっ…わ…わかんない…』

としか答えられなくて
そう答えると

「そっか」と呟いたジョングク

『…本当のこと言ってもいい?』

「うん。」

『本当は…気持ちいいとか一度も思ったことないの…』

「…」

そう伝えれば
次の瞬間なんだか嬉しそうなジョングクから
3回目のキスが落ちてくる

まるで"離れないで"って言ってるみたいに
右に左に傾く唇、熱く絡み合う舌
今まで何度もキスをしてきたけど
こんなの初めてで…

もしかして…ジョングク…キス上手い…?

こんな風に誰かのキスが上手だと
思ったのは初めてで…
背中から首筋にかけて
電力が流れたみたいに痺れてゾワゾワして
思考が働かない…

その時ジョングクの手がスカートの中に
伸びてきて一瞬で固まる私の体
"ビクッ"と震えてしまい

ひぃ…と、声を漏らせば

「ほ〜ら、力抜けって」

と私の体をくすぐるジョングク
くすぐったくて

『ぎゃーーっやめてー!!』

って泣き笑いしながらジョングクの手を
払おうとするけど力が強くて全然敵わなくて

『ねー!もー!ヤダ!!やめてってばー!!』

って本気で足をバタバタさせて抵抗してみるけど
それも無駄な抵抗でまたくすぐられる

「ふふっ、アミ、ちゃんと感じてんじゃん」

『もう…ジョングクのバカ…こんにゃろめ…』

くすぐられて思いっ切り笑って
全身の力も思考回路も何もかも抜けて
ラグの上に仰向けに倒れて
抜け殻状態の私にジョングクは
覆い被さるように近付くと


"よし、よし"って頭をポンポンしながら

「大丈夫、まだ触らないから。」

『...』

「キスならいい?」

『…』

「続きしても?」

って言われてコクっと頷けば
そっとまた唇を重ねる

ヌルっと侵入してくるジョングクの舌が
私の口内をゆっくり舐め回す

舌が絡み合う度に鳴る"ちゅっ"とか"くちゅ"って聞こえる水音が優しくて甘ったるくて…

ジョングクのキス…なんかすごい…

気持ちいい…

キスってこんなに気持ち良かったっけな…

ジョングクは元カノともこんな風にキスしてたの?

なんか、なんでだろ…

変な気分…

モヤモヤする…

どうしちゃったんだろ、わたし…

なんてボーっと考えていたらジョングクの腕に
抱きしめられてそっと上半身を起こされ

向かい合う形に座らされると
ジョングクの両足が私の背中を包んで交差した

ジョングクの範囲内にすっぽりと収まる私の体

しっかり鍛え上げられたジョングクの体が大きくて
男なんだって改めて実感するしかなくて

なんかこんなに頼もしかったっけ?
なんて思っていたら

ジョングクが私の首元に顔を埋め
首を一回"ハムッ"っと噛まれて次に耳を舐められる

"や…"

って思わず声に出てしまったけど本当は
全然嫌なんかじゃなくて…

私の顔を覗き込んだジョングクに
ただ、ぎゅーーーって強く抱きしめられて
苦しくなる

ジョングク…


「触ってみるけど、嫌だったり
やめて欲しかったら直ぐに言って?」

『うん。』

耳元で優しく囁くジョングクの
いつもより小さくて低い声にゾワゾワする

「声出なかったら殴ってもいいから」

『うん。』


恥ずかしくてジョングクの肩にしがみついて
首元に顔を埋めて返事をすれば

肩から腰、腰からお尻に手が下がって伸びて
ショーツの上から敏感な場所を
スルッと優しく撫でられる


「ん?」

『...』

「アミ…もしかして…」

『…』

「...濡れてる?」

『え…あー…そ…そう…??』

自分でもヌルっとした自覚があって
もしかして…濡れてる?の?かな??
いつもは砂漠みたいにカッサカサなのに

何で?

う…嬉しいけど…すっごい恥ずかしい…

そのままショーツの上を何度か撫でられ

なんかやだ…
身体中がじんじんして来た…
ジョングクが私のそこをなぞる度に
じゅる…くちゅっ…と水音が響く…

ジョングクの手がショーツをずらそうとする

今そこ触らないで…触ったらダメ…
あーーーーーーーーーッ!本当にダメッ!!

『待って、ジョングクのも触ってあげる』

ジョングクの腕を掴んでそう言えば

「え?」と驚いた顔のジョングク

『私ばっかりしてもらってるの申し訳ないし
色々とするの回避するために、
そっちの技だけは磨いてきたから!安心して!』

って、私は何を言ってるんだ…

と、ゆうか、今の感覚何だったの?
未知の世界すぎて謎なんだけど。

自分でも訳わからなくて
怖気ついてしまった…

ジョングクのなら小さい頃に何度も見た事あるし
大丈夫だよね

ジョングクのスエットに手を掛ける

「何してんだよ、おい!いいってアミ!」

『大丈夫、大丈夫そんな心配しなくても!』

落ち着け私。
とりあえず仕切り直ししなきゃ…

『ね!ほら、触ってあげるから。』

「いいよ、いいって、おい、やめろ…」

嫌がるジョングクのスエットとを
無理矢理掴んでずり下ろし
見えた光景に愕然とする

『え。』

「...」

何コレ、デ、デカくない?
デカイし太いし、な、長い、、、

『ちょっと嘘でしょ?何コレ?!デカ過ぎるよ?
ジョングクのはもっと小さくって可愛かったじゃん!』

「お前それいつの話だよ」

なんて、こめかみに手を当てて
困った顔をするジョングク

『だって…こんなの…無理だよ』

「こんなのって…」

『私、絶対、挿入いんないよ…』

「んな事ないだろ…」

『ねぇ、さらに大きくなったんだけど?!
絶対無理!!』

まさかジョングクのがこんなに大きいなんて…
信じられない…

『ラスボスじゃん…』

「なんだそれ。」

なんて言いながら私が下ろしたスエットと
ボクサーパンツを上げるジョングク


「で、どうする?俺と身体開発するのやめる?」

なんて向かい合い私の頭に手を置いて顔を覗き込みながら言うジョングク

…ど…どうしよう… 怖いけど…
でも、さっきのゾワゾワした感覚初めてだった
きっとあれが私の求ていたもので…
出来ればその先を知りたい…
ジョングクとなら知れる気がする

それに…
あのラスボス倒せたらもう怖いものはなくない?

『あー、えっと…出来れば…お願いしたいです』

「ん。了解。」

『だけど今日は…もう…ちょっと…
衝撃が強過ぎて…飲み直したいな…いい?』

「はいはい、分かったよ」

『あっ…でも、ジョングクは辛い?…よね?』

「よゆー、よゆー、気にすんな」

『本当に?』

「まじで大丈夫だから。」

『ありがと』

「何飲む?何か作ろっか?」

って頭をポンポンされる

『うん…
じゃあいつもの作って欲しい』

「りょーかい。アプリコットフィズ?」

『うん』

「ちょっと待ってな」

と、カクテルを作りに行ってくれるジョングク

その間、さっきと同じ様にソファに寄りかかりながらぼんやり考える
なんかジョングク色々凄かったな

キス…上手かった…

それに緊張してる私をくすぐって
リラックスさせてくれたり

なんかずっと私の事を考えてくれてるのが
凄い伝わってきて…
まぁ、幼馴染として…だろうけど

それに、あんなラスボス抱えてるなんて
知らなかったよ

怖いけど、もしかしたら
ジョングクとだったら…

「はいよ」

『わぁ、ありがと』

「ん。」

『ぷっはぁぁ、あーーー美味しい!
これ本当大好き。
ジョングクが初めて作ってくれた時から
不動の一位なんだよね。』

「そう?」

『うん。すっごい美味しい。本当大好き。世界一好き。愛してる。』

「…」

『ん?どうしたの?』

「え?」

『ジョングク、顔真っ赤だよ?』

「うるさい」

『何?』

「何でもねぇよ」

『どしたの?』

「何でもないって。」

『そうなの?ならいいけど。』

「…。」

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?