幼馴染ジョングクPart4

ジョングクが暗証番号を押す音を
聞きながら綺麗な手をぼんやり眺める
今まで何度も来てるのに何故か今日は
扉の前に立つだけで緊張してしまう

部屋の扉が開いて先に中に入る様に促され
導かれりままに一歩入れば
ジョングクが私の後ろに立っていて

靴を脱いで進もうとする手を掴まれて
ぎゅっと後ろから抱きしめられる

それだけで高鳴る胸の鼓動

相変わらずジョングクに聞こえないか
心配になるくらいにドキドキしてて

ジョングクの部屋ってこんなに
落ち着かなかったっけ…

いつもの様に電気のスイッチに手を掛け
付けずに引っ込めたジョングク

「アミ…」って切なそうな声が
耳元で聞こえて『ん?』って振り向けば

後ろからしがみついて来るジョングクの綺麗な手が
私の顎をクイッと上げ
ゆっくりと降りてくるジョングクの柔らかい唇

あ…
付き合ってから初めてのキス…

"くちゅっ"と軽く重なった唇は直ぐに離れ
目が合うと再び重なり徐々に深くなるジョングクとのキス

キスの合間にジョングクを見ればいつも目が合うのが
恥ずかしいけど、常に私のことを心配そうに見てくれてるのが嬉しくて凄く好き

顎にそっと添えられていた片手は
いつの間にか両手に代わり頬を包まれ
大きな指は耳元まで届いてスリスリされて
くすぐったいけど気持ちよくて

この前までに何度もしたのに両想いだと思うとそれだけで
心臓が苦しいくらいにぎゅってなって頭がクラクラする

ジョングクやっぱりキス上手い…
すごい気持ちいい…

しばらく続いたキスの後に

「アミ、俺、今、全然余裕ない」 

なんて不安そうに言いながら
私の肩に頭を擡げてぎゅってしがみついてくる
ジョングクが愛おしくて仕方なくて

『うん』とだけ応えたら更に

「もし今日、このまましたら...アミに嫌な思いさせちゃうかも」なんて言うジョングク

"そんなのどうでもいいから好きにして!"
って叫びたい気持ちを堪えて

『大丈夫だよ。寧ろ私の方が痛そうな顔したり、上手く出来なくて雰囲気壊しちゃいそうで…』と応えれば

私の手を取り、ぎゅっとした後
手の甲に"ちゅっ"と唇を押し付けながら

「いいよ、壊して。殴っても叫んでも。何しても良いから言いたいこと全部ちゃんと伝えて。」なんて言ってくれるから凄く安心できて

『うん』と返せば手を取り恋人繋ぎしたジョングクに引かれて向かった寝室のベッドの上にぺたんと座る

ジョングクが灯したオレンジの灯りの中で
見つめ合う瞬間が甘過ぎて恥ずかしくて

向かい合って座ったジョングクが
ネクタイを左右に揺らして緩めスルリと引き抜き
白いシャツのボタンを上から順番に外し
サラリと脱いでベッドの下に放り投げる

鍛えられた頼もしい身体が眩しい程に美しくて
思わず目を逸らしてしまうけど
じわじわと幸せな気持ちが広がる

「アミ、何で目逸らすの?」

『逸らしてなんか…』

「逸らしてる」

『逸らしてないよ』

「そ?」

そんな真っ直ぐな目で見られると
目を逸らすしかなくて
ジーッと見つめられて耐えられなくて

『いや、もう、いいってば』

って顔を隠しても両手を広げられて

「ダメ、ちゃんと顔見せて」

なんて言ってくるジョングク

『恥ずかし…』

「アミ、好きだよ」

『え…あ…わ…私も…。』

「ん?私も、何?」

『えっ…』

「ちゃんと言って?」

『私も…』

「うん?」

『…』

「…ん?」

『す…す…き…だよ。』

「ふふっ、よく出来ました。」

と、ポンポンと頭を撫でられて心臓がきゅんきゅんしているのにすかさず"ちゅっ"と唇にキスを落とすジョングク

遂にジョングクとするのかと思うと
ドキドキが止まらなくて身体中がぞわぞわする

あ…でも…
今日に限ってニットのロングワンピで来ちゃったし
CKのラフな下着なの忘れてた

恥ずかしくて下唇を噛んだ時
またキスされて目を瞑れば
ジョングクがスカートの中の太腿に手を掛け
腰、背中、脇下と少しずつ手をずらしていき
ワンピを上に捲られてしまう

ジョングクの手が温かくて優しくて
肌に触れられれだけでもゾクゾクする

『あ…あの…今日は…その…』

「ん?」

『えーとっその…』

「アミ、バンザイ。」

まだ話してるのと言うのに容赦なくそう言われて、言われた通り両手を挙げれば頭もスポンと抜かれ呆気なくワンピとキャミを一気に脱がされてしまいベッドの下にハラリと落ちる

『その…想定外で…』

完全に油断してた
ラフな下着なのすっごい恥ずかしい…
私、今、絶対顔真っ赤だ…

ジョングクにその顔を見られたくなくて
乱れた髪を整えながら俯き
下着を隠す様に胸の前で腕を交差したけど
直ぐにジョングクに解かれて開かれる

「ううん、カワイイ。」

『えっ…ジョングク、こうゆうのが好きなの?』

「違うよ、お前のこと」

『え…うわっ。』

ジョングクにカワイイなんて言われたの初めてで
なんかすっごい嬉しくて恥ずかしくて泣きそうなのに
抱っこされるみたいにジョングクの腰の上に持ち上げられて思わず"うわっ”って声が出てしまった

足を伸ばして座るジョングクの上に跨って両肩に手を置いて膝立ちさせられるとジョングクの顔の高さにちょうど私の胸が…

「じゃぁ、この前のは?」

『えっ…』

直ぐに胸に顔を埋められてかぷっと甘噛みされたまま
更にそんな事を言われても何の事か全く分からなくて

『こ、この前の…?って…?あんっ、や、待って…』

「セクシーなのしてたじゃん」

右、左とブラの肩紐をズラされ溢れた胸の先端を舐め回しながらまだ何か聞いてくる

『あっやんっ、あ…あれは…』

「もしかしたら、俺に見られると思って?」

『....』

「違った?」

『え…そ…そう…。』

「ふふっ、そうなんだ。」

『…か…買いました。』

「えっ?買ったの?」

『…うん。』

「俺の…為に...?」

『そーぉ!』

「ヤバッ!」

『やだ、もう…恥ずかしっ…』

「ははっ、めっちゃ嬉しいんだけど」

『あー、もーっ、やっ。言うつもりなかったのに。』

って腕で両目を覆えば
直ぐに腕を掴まれてどかされ
"ちゅっ"とキスされる

「今のむちゃくちゃ興奮した」

『え…もう…いいって…』

「何で?」

『恥ずかしい…』

「いいじゃん。またして来て」

『え…あ…う、うん。』

「ふふっ」

『本当は?』

「え?」

『本当はどっちが好きなの?』

「どっちって?」

『セクシーなのとこういうの』

「あぁ、俺はアミがしてるならどっちでも」

『え…』

「いや、アミが俺のこと考えながら選んでくれたってことが嬉しいってだけで…別に…その…う〜ん…」

『あ…まぁ…それは、そうかもだけど…好みって言うか…フェチみたいのないの?』

「あぁ…まぁ、どちらかと言えば…俺は中身の方が…」

『ねー!!もうっ!本当っ!!バカっ!』

って、バシっと頭を叩こうと手を振り翳せば
ふにゃふにゃ笑いながら素直に頭を差し出す
ジョングクが可愛くて憎らしくって大好き

だけどもう少しだけ意地悪したくて
拗ねた振りをしてみれば

「はははっ、嘘。どっちもカワイイ」

『もうっ!いい!』

「いや、もう、本当に。顔も声も言うことも全部、仕草も全部かわいい」

『...』

「全部、好きだよ」

『...』

「大好き」

って言われながら身体中のいろんなところにキスされて
抱きしめられて更に何にも言えなくなる

『んっ...』

もう、こんな甘々なのズルいよ…
ふざけて笑わせて緊張ほぐしてくれて
そうかと思えば急に真剣な眼差しで
甘い言葉を平然と放つジョングクに
一瞬で蕩けさせられる

今までいっぱい我慢してくれてたのかと思うと
愛おしくて切なくて…
好きって気持ちが溢れてきて
胸がぎゅーって締め付けられて凄く苦しい

でもジョングクがしてくれること全部気持ちよくて
身体中が敏感になっていくみたいで
もっと、もっと、ってどんどん欲張りになっていく

だけど蕩けてる暇なんかなくて
今度は胸を両手で掴むと先端をグイッと指で挟み
ハムッと口に咥えカリッと噛んだジョングク

『やーぁっっ…』

言いながらジョングクを見れば私の目を見ながら
右胸の柔らかいところをチューっと強く吸われる

『いっ…たっ…』

思わず声が漏れたけど
それでもやめてくれないジョングク

キ、キスマーク…??付けてる?
そっと目を閉じたジョングクに
しばらく吸い付かれた後

「俺の…」

って私の胸に顔を埋め囁かれて
ジョングクに付けられたこのキスマークが
一生消えなければいいのにって本気で思った

ジョングクの首に両手を回してぎゅっと抱きしめながら『うん、ジョングクの…』って返せば

今までジョングクの気持ちに気付かなくて
本当にごめんなさいって申し訳ない気持ちでいっぱいで

本当に私ってバカ過ぎて切なくて苦しくて
ただただ涙が溢れる

「ごめん、痛かった?」
ってキスマークを親指で擦りながら心配そうに聞かれて

『うんん、違うの、嬉しくて。もっとして。』
って応えれば

「アミ…」

ってゆっくり顔を近付けて再び唇を"くちゅっ"っと重ねてから、左の胸にも強く吸い付いてキスマークを付けたジョングク

『ジョングク…』

「ん?」

『ごめん、大好き…』

「なんで謝んの?」

『だって…私、今まで……』

「もう、いいから」

『気付かなくて…』

「泣くなって」

『でも、いっぱい…..』

「いいって。」

『...だって…』

「その変わり…」

『…?』

「これからのアミの全部を俺が貰うから。」

『...えっ、』

「ん?」

『…』

「ダメ…?」

『…ダメ…じゃ、ない!』

「ふふ、なら良かった。」

『ジョングク...本当、好き』

「うん。知ってる。」

『好きだよ』

「もっと言って」

『好き』

「うん、もっと」

『好き』

「もっと」

『大好き...』

「うん」

『大好きだよ』

「俺も」

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