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世界の終わり方

私はシミュレーションゲームが好きです。特に都市開発シミュレーションが好きで、今でも遊んでいます。A列車で行こうやシティーズスカイラインなど。
で、これはゲームですから、当然勝ち負けがあります。都市開発ゲームの場合は財政破綻や目標達成できなかった場合は負け、ゲームオーバーです。とりわけ財政破綻で負けることがかなり多いです。財政破綻って「詰み」を認識してもすぐに負けるわけではなく、税金の支払いや借金の返済のタイミングで破綻することがほとんどです。支払いのためのお金を一年くらい前から用意を始めるのですが、利益率が低く金が用意できないことに気づく。どうにか金を工面できないかいろいろ細工するのですが、功を奏することはなく支払いの期日になる。そこで資金が赤字になってそのまま財政破綻…。といった具合です。
ところで、わたし1年ぶりに撮り鉄界隈を覗きました。昔と変わらぬメンバーが楽しくやっていることに安心感を覚えると同時に、ある変化に違和感を覚えました。

あれ、こんなに人多かったっけ。

いいねの数を追えばそれは明確な話で、三年前は珍しい列車のいいねの天井は概ね300いいね、500いいねがつくことはほとんどないような状況でした。が、今ではそこそこの頻度で700いいねくらいついてるツイートを見かけます。三年前ではまるでなかったのに。明らかに人が増えすぎているんです。
では珍しい列車の数はというと、こちらは年々数を減らしています。それも、ここ2、3年は物凄い勢いで。加えて今はSNSで簡単に情報が知れる時代です。そりゃあ人も増える訳です。
人の数は言うなれば需要、被写体の数は供給と言い換えればどういう状況なのかはイメージしやすくなるでしょう。需要が増え、供給が減る。これってシミュレーションゲームで死を悟った瞬間にそっくりだと思いません?
ゲームでは景気をインフレさせて財政破綻を回避しますが、市民や客は無限の財布を持ち合わせる訳ではないので、あまりにインフレさせすぎるとそれはそれで財政破綻します。
では撮り鉄の場合はどうなのかというと、インフレは続いているが一向に人が引く気配がない様子。このままではこの世界は破綻するでしょう。
歪みに歪んだ世界が終焉を迎えた時、新世界が創られるのでしょうか。それとも、そんなものは作られずに他の世界に逃げることになるのでしょうかね。どうなんでしょう。そいじゃまた。

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