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能登半島地震録(その4)忘れてはならない

 3.11の東日本大震災から13年という日あたりから、マスコミ報道における能登半島地震に関する報道がめっきり少なくなったと感じている。しかし、現在も被災地では断水が続き、2次避難先で不自由な生活を強いられている方は1万人以上に及ぶと思われる。
 意図的か、さにあらずかは別にして、3月の終わり、つまり令和5年度の終わりを以て能登半島地震について一つの区切りをつけようとする「雰囲気」を感じる。確かに、前に進まねばならないのはわかる。だが、4ヶ月前までは平和な日常を送っていた家や家族やかけがいのないものを、理由もなく奪われ失わさせられた悲しみや苦しみを抱え続けている人々がいることを、やはり私たちは忘れてはならないだろう。1.1から何にも変わっていない暗い道を歩み続けている方々の存在を。

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