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音訳は人間である必要があるのか。

皆さん、こんにちは。お疲れ様です。
もう本当に統一性のないことばかり書いてますけど、今日は音訳のことについて書きます。

音訳ボランティアとは。

音訳ボランティア養成講座初級なるものに参加しました。
音訳とは、視覚障がい者の方が文書を読みたいときに、その文書を読み上げてお伝えすることです。小説などを音訳することもありますが、今回私が参加したのは「市の広報誌」の音訳ボランティアでした。

アナウンサーみたいに読めばいいのかなぁなんて、軽く考えていたのですが、「視覚障がいのある方に伝える。」というのは、そういう事ではなかったのです。

まず、情報を正確に伝えるのが一番大事。書いてないことは読まない。自分の感情を乗せない。そのうえで、文脈に応じた読みをしていきます。例えば、ルビの読み方とか、( )内の読み方、写真や図表をどう伝えるか、色んなパターンがあり目から鱗でした。

特に、写真の説明。写真の説明は、音訳者が考えてしゃべります。その場合、「ここからは音訳者の言葉です。」と明確にしてからしゃべります。ボルダリングの写真がありました。壁に色とりどりの突起物があって、その壁を小学生くらいの子どもが二人で登っている写真です。これを、一回もボルダリングを見たことがない人に理解できるように説明するのです。ボルダリングのことを音訳者が調べて、ながながと説明を話すのも違うし、簡略にしすぎてもダメだし。この場合、伝えるべき情報は何か、どう表現するのがいいのか。毎月の広報誌の写真について、このように工夫して伝えているのです。

このように録音したCD(1時間~2時間くらい収録、目次あり、聞きたい情報を選んで聞くこともできる)を毎月、視覚障がい者の元へ届けています。このボランティアがある市とない市があるそうで、私が住んでいる市はかなり長い歴史があるボランティア活動だそうです。

読むだけなら、AIでもいいのか?

最近、NHKニュースでAI読み上げがありますよね。最近のAIによるニュースは随分と聞きやすくなっています。私がkindleをAIに読んでもらった時は、ちょっと聞きづらくて、結局声優さんや俳優さんが読んでくれるオーディブルばかり利用していました。もしかしたら、今はAIでも大丈夫なのかもしれませんね。そのくらい進歩していると思います。

では、広報誌の音訳は、人間に替わってAIが読み上げる時代がやってくるでしょうか。だったら、何も今から自分が音訳やらなくてもいいのかな。
人間の音訳とAIの読み上げの違いを考えています。でも、良く分かりません。

音訳者が風邪ひいたりして、ちょっと鼻声で録音すると、聞く方はその声が気になって内容が入ってこないんだそうです。だとすると、常に同じテンションで、発音で、イントネーションで読み上げてくれるAIの方が優れている部分もあるのでしょうか。人間じゃなきゃダメって何かあるのかな。

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