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まほろばの朱(あかり)生育記録(3)【親苗から小苗へ】

『吉田農園まほら』眞﨑です。『まほろばの朱』ができるまでの生育を記録しています。
5月になって親苗は大分大きくなり、ランナーが伸びてきました。暖かくなると苺はランナーと言われる蔓(つる)を伸ばして増殖しようとします。このランナーは1本ではなく、一つの株から複数本伸びてきます。しかも1本のランナーから芽が出ると、またその先にもランナーを伸ばしさらに芽を出します。つまり1本のランナーから幾つも芽を出し、そのランナーが何本も出てくるので、一つの親株から20〜30本と言わず、それ以上の芽が出てくることになります。
そのランナーの芽を小さい鉢(ポット)に受けたのが小苗です。畑に植える苗はこの小苗になります。
こういう風に苺は親苗から小苗へランナーで命を繋いで増えていくんですね。

一つの親苗から大体18〜25株の小苗を増殖します


ここからが育苗期における大きなリスクの始まりでもあります。これから小苗たちにはいろんな環境ストレスが待ち受けています。特異な天候による被害などの環境ストレスや病害虫リスクから小苗を守ってあげることが、この時期の苺農家さんの仕事なんですね。
感覚的には苺苗を育てているというよりも、さまざまなリスク回避の管理マネジメントをしている、と言った方が合っていると思う同業の方が多いのではないでしょうか?
次回は病害虫のリスクから守る農薬について思うところを触れておきたいと思います。

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