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《スマート農業に抗いたい❷》【ソフトスマート農業👩‍🌾の実践】

◼️センシング技術で感覚を研ぎ澄ませ!ファーモ(環境測定装置)の設置
こんにちは『吉田農園まほら』代表の眞崎です。雲仙国見の苺『まほろばの朱(あかり)🍓』ができるまでの生育を記録しています。今回はスマート農業に抗いたい❷と題して、ソフトスマート農業👩‍🌾の実践について述べたいと思います。
スマート農業という概念が流行り出し、私の周りの施設園芸(ビニールハウス)農家さんにも大分定着してきたように思えます。環境制御を行う自動換気開閉装置、二酸化炭素発生装置など多くの農家さんが既に導入しておられます。補助金と紐づいた導入スキル(公的支援)も私の辺りの地域はかなり高度で、若干施工業者肥やしの感はありますが、導入した農家さんはそれなりの結果を出してる方もいらっしゃるようです。
その中において『吉田農園まほら』では環境制御装置を一切導入しておりません。設備投資にかける資金がないのが正直なところですが💧時代に乗り遅れてる焦りがないのは、スマート農業に抗いたいマインドがあるせいだと感じています。前回は『経験と勘を大事に』と書きましたが、今回はそれを『ソフトスマート農業👩‍🌾』と勝手に定義しましたので、書き留めておこうと思います。

ファーモ【ハウス内の環境測定装置】

https://youtu.be/Y8SjTsmXlVo

一つ、昨年より【ファーモ】という名の環境測定装置を導入しました。これは施設(ビニールハウス)内の環境を制御するものではなく、測定(センシング)だけを行う装置です。ほぼリアルタイムでスマホ📱に環境データを送り温度・湿度・地温・地湿・CO2濃度・日射量・飽差を測って24時間監視できる優れものです。制御する機能はないものの今まで温度・湿度以外は得られなかった客観データをいつでもスマホ📱で確認できるのは『感覚の研ぎ澄まし』の絶大なる貢献になると実感しています。詳しいことを書くとあまりにも専門的になるので割愛しますが、野球の監督に例えて言うと『この打者、打率は低いけどチャンスではまあまあ打つよな』という感覚を『打率.180/得点圏打率.333』という数値の客観データで見れて実感できることで戦略や戦術に活用できるといったところでしょうか…
この測定データの数字を参考にして『感覚を研ぎ澄ましていくこと』を『ソフトスマート農業👩‍🌾』と自分の中で定義付けし、機械装置が何もかも決めるのではなく、あくまで人の感覚の積み重ねが主体であると勝手に思った次第です。
◼️インプットとアウトプット
このソフトスマート農業👩‍🌾の実践は他にもあり、農業系YouTuberの視聴もそれにあたります。彼らはYouTubeがバズり出した2019年あたりから急増し、多くの方は消えていった一方で、有益な情報発信を続けてくれる方もいます。私が欠かさず視る栃木県の吉村農園さんや徳島県の近田農園さんは、苺の生育における情報発信を日々続いていらっしゃいます。そのゴールがどこにあるのかは私には分かりかねますが、この情報発信は気合いを入れて見ればメチャクチャ有益で、どんな視察研修会や講習会も足元にも及ばないと思っています。ひと昔前では彼らの情報に簡単に触れる機会がなかった訳ですから、YouTubeの世の中における影響は計り知れませんし、何か時代が急速に変わっていく感じが否めません。
彼らもまた環境制御装置なるものを導入してませんが、有益な情報発信ができるほど栽培技術が高く、その分野における貢献度は何かの農●水●大臣賞とかより、はるかに勝るのではないかと苦笑しているところであります。
彼らの情報発信を受信するインプットとチャレンジングな経験を積んでいくアウトプットが合わされば、既得権益農家さんを脅かす新規参入者がどんどん現れるんじゃないかと恐れ慄いている気持ちとそんな人が早く現れて接してみたいなという気持ちが交錯する今日この頃です。

吉田農園まほらのイメージキャラクター
まほら君とおおきみちゃん

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