見出し画像

破水するってどんな感じ?破水したらすぐ入院?

こんにちは。ミッドワイフのまいです。
みなさんは「破水」と聞くと、どんなイメージがありますか?
陣痛と同じくらい不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実は破水は人によってそれぞれ個性があるので、みなさんの身に起こる破水がイメージ通りとは限りません。

今回は、破水とはどのようなものなのか、破水した時の対応について、お話ししていきたいと思います。

破水とは?

妊娠中、お腹の赤ちゃんは卵膜に包まれていて、羊水の中にぷかぷか浮いています。この卵膜と羊水によって、外部からの刺激や感染源から守られています。

妊婦の腹部のの断面画像
引用:MSDマニュアル/胎児の発達段階

破水とは、赤ちゃんを包んでいる羊膜が破れて、羊水が外にでることをいいます。
陣痛が来る前に破水する方、陣痛の最中に破水する方、赤ちゃんの頭が見えてきたときに破水する方など、タイミングは様々です。

破水の種類

破水したタイミングがいつかによって、3つの種類に分かれています。また、破水する場所による区分もあります。

破水したタイミングは?

①陣痛が開始する前:前期破水
陣痛開始(10分に1回のお腹の張り)前に破水が起こることを「前期破水」といいます。
妊娠37週以降に前期破水した場合は、陣痛が来るのを待ったり、陣痛誘発を行って、出産へと導きます。
また、放っておくと細菌感染するリスクがあがります。

②陣痛が開始した後:早期破水
陣痛開始後、子宮口が全開になる前に破水が起こることを「早期破水」といいます。

③子宮口が全開大する前後:適時破水
子宮口が10㎝まで開大(全開大)したタイミングで、子宮口近くの卵膜が破れることを「適時破水」といいます。

破水した場所は?

破水した場所が子宮口に近い場所であれば、「完全破水」や「低位破水」と呼びます。
ですが、実は子宮の高い位置(子宮口から遠い場所)で破水することもあるのです。
これを「高位破水」といい、量も尿漏れやおりものくらいと少量のため、気付きにくい場合があります。
妊娠37週以前にも起こることがあり、気付かなかった場合、感染症のリスクがあがるので、注意が必要です。

破水の実際

100人いたら、100通りの破水があるほどバリエーションが豊富です。
出産経験がある方でも、前回とは違う破水に戸惑うということもあります。

例えば、

  • 羊水がちょろちょろ流れ出てくる破水

  • 滝のように流れ出てくる破水

があります。

破水すると、羊水が全部流れ出てしまうのでは?と思われるかもしれませんが、破水すると、赤ちゃんの頭がコルク栓のように子宮頸部を塞ぐので、全て流れ出ることはほとんどありません。

しかし、持続的に羊水が流れ出ていくことには変わりないので、清潔な大きめのナプキンをあてて、すぐに産院へ向かいましょう。

破水したらお風呂やシャワーは厳禁ってホント?

みなさんの中には、出産のために入院する前に、シャワーを浴びたいと思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、破水したら、お風呂やシャワーは厳禁です。

子宮の外には感染症の原因になる細菌やウイルスがたくさんいます。特に腟と肛門は近い位置にあるので、大腸菌が逆流することもあります。
お腹の中にいる赤ちゃんは卵膜と羊水に包まれているため、無菌状態になっています。
しかし、破水すると赤ちゃんが細菌に感染する恐れがあります。
赤ちゃんを守るためにも、必ず産院に向かってくださいね。

では、どのように「これは破水だ」と見極めればよいのでしょうか?

破水の見極め方とは

妊娠中は尿もれも起こりやすいので、ショーツや陰部が湿っていた時に、「果たしてこれは破水なのだろうか?」と思うこともあるかもしれません。
そんなとき、妊婦さんご自身が行える破水の見極め方は、2つあります。
①色・臭いから判断する
②流れ出る感覚から判断する

①色・においから判断する

羊水の色は無色透明~乳白色です。においは無臭または、羊水特有の生臭いにおいがします。
おしるしによって多少血液が混ざり、薄いピンク色になっていることもあります。

一方、尿は無色〜黄色であり、アンモニア臭がします。

②流れ出る感覚から判断する

滝のように流れる感覚であれば、誰もが「これは破水だ」と分かるかもしれませんが、「高位破水」のときは、判断が難しいです。

尿もれとの違いは、自分の意思で止められるかどうかです。
尿もれは骨盤底筋を締めると止まりますが、破水は止まりません。

破水かどうか判断できない時

見極め方をお伝えしましたが、少しでも破水かどうか判断できないと感じた時は、産院へご相談ください。
もし破水だったら、そのまま入院するので、入院用のグッズは持参しましょう。
反対に、破水でなかったら、帰宅する流れとなります。
「違ってたら恥ずかしい・・」などと思わずに、気になった時はいつでもご連絡してくださいね。

.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+.。.:✽・゚+

いかがだったでしょうか?
破水について気になることがあったら、いつでもミッドワイフにご相談を。
Xをしている方は「#ミッドワイフコール」をつけて、相談してくださいね。

では次回のコラムでお会いしましょう!

With Midwifeのご紹介

株式会社With Midwife」では、企業専属の助産師が24時間365日従業員の方々をサポートする「The CARE」や助産師同士が繋がれるコミュニティサービス「Meets the Midwife」などを運営しています。
詳しくは、弊社コーポレートサイト「What We Do」をご覧いただけますと幸いです。

他にもママや子育てに関する情報をnoteで発信しておりますので、あわせてご覧ください(^^)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?