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IZ*ONEは思い出

こんにちは、りりと申します。
皆さんはIZ*ONEというグループを知っていますでしょうか。もう3年ほど前に解散してしまった、日韓合同ガールズグループです。

2年半と活動期間が決められていた中で、活動全盛期に高校生だった私の青春は、常にIZ*ONEと共にありました。
既に過去のコンテンツと化しているIZ*ONEを、なぜ今掘り返すのか。それはひとえに、IZ*ONEを応援していた時がずっと楽しかったから。その楽しさの影をどこかに見ていたいと思ってしまうからなのだろうと思います。

では、そんなに引きずるほど魅力の最先端を今も私の中で走り続けている彼女たちのどこに良さを感じたのか、時間が経って客観視できるようになった今、改めて咀嚼してみようと思います。

楽曲

IZ*ONEはとにかく曲がよかった。中毒性のある音源、一緒に踊りたくなるような振り付け、そして舞台のパフォーマンスとの相乗効果。どの側面をとってもIZ*ONEの曲が持つ強さは、なにか惹きつけるような魅力があったように感じます。

まずは私が特に好きな曲をいくつかピックアップしてご紹介します。今でも全然味がするからみんなMVなり音楽番組映像なり見てほしい。

①Violeta

IZ*ONE、2枚目のアルバム『HEART*IZ』のリード曲。私がIZ*ONEにどっぷりハマる一番のきっかけとなった曲です。

IZ*ONEの強みとして、12人全員の個性を保った群舞という特徴が挙げられます。それぞれ動きが派手だったり滑らかだったりするダンスでも、全体で見ると美しく揃ったパフォーマンスになる。逆に引きで見れば1つの作品のようなそれを、チッケムでほぼ違うコンテンツとして存分に楽しむことができるとも言えます。
それがIZ*ONEとしての個性にもなっていた、そう確信しています。

この曲は特に2番のサビ頭の振り付けが美しくて好きです。ふわっと花が開いていくような印象を受けるんですよね。
曲調もFuture Bassチックな響きとIZ*ONEメンバーとの声の相性が良く、非常に聴き心地がいい曲となっています。

②Merry-Go-Round

私の推しでもあった本田仁美さんが作詞を手がけた1曲。この曲マジで音楽も振り付けも衣装も全部かわいい!!!ユメカワとスタイリッシュが混ざったみたいな世界線は、あまりにもパステルブルーが似合いすぎるんですよ。

このダンスで1番見て欲しいのは指先の繊細さです。もちろんバレエを想起させるような軽やかなステップを含む振り付け自体が最高なのですが、随所に指先の表現力が光っているパフォーマンスになっています。
かわいいを摂取したい方にはぜひオススメしたい一曲です。

③Sequence

ズワンのオタクの全員が好きだろうと確信を持って言える曲です。2020年12月、IZ*ONEからの最後のアルバム『One-reeler/Act Ⅳ』に収録されています。もう何回聴いたことか…

この曲はとにかく中毒性がすごかった。エロティックなベースラインと少ない音数で構成されたおしゃれな曲の雰囲気。
ダンスパフォーマンスにおいても静と動の緩急がよくつけられている振り付けで、特にイェナのダンスはこの曲において光って見えるなぁと見るたびに感じさせられます。

この曲のパフォーマンス映像と引きの定点ダンプラを冗談抜きで毎晩見てました。家族で。
全体のフォーメーションを見て、それぞれの推しを見て、ダンスにある程度満足したらアップで表情を楽しんで。この曲だけで2020年の冬を過ごしたと言っても過言です。(え?)

コンセプト

グループにはいわゆるコンセプトというものがあり、それを軸に各アルバムでテーマが決まっているものが多いと感じるK-POP界隈。そんな中で、あまり明確に方針を定めることなく様々なコンセプトを消化していったのはIZ*ONEの良さのひとつだったと言えます。

デビュー曲の「La Vie en Rose」とラストアルバム収録の「Mise-en-scène」では見せる表情が大きく違う。オンラインで行われたラストコンサートで最初の2曲にこれらを持って来た時に、強く実感しました。

その他にもコンセプト消化力を噛み締めた瞬間はいくつもあります。例えば『BLOOM*IZ』収録のユニット曲は、それぞれエレガントかつクール、キュート、バラード調と3方向に色付けされたものたちでした。これらが続けて披露された時には、まるでジェットコースターに乗っているかのような、温度差で風邪ひいちゃうんじゃないかってくらいそれぞれに魅力を感じました。

たった2年半で彼女たちが関わってきた楽曲は、数以上にそのバリエーションの多彩さを思わせます。12人が持つ個性を活かし、彼女たちらしいパフォーマンスを追い求めた結果として楽曲があるのならば、それを愛さずにはいられないのがオタクというものでしょう。

関係性

IZ*ONEって12人もいたんですよ。これってすごいことで、ケミでいえば12C2=66通りあるし、単にユニットという意味なら2^12-2=4094通りもあるんです。それだけ色々な楽しみ方があるし、自分の好みの関係性を選んで推すこともできました。

過去に1回「好きなケミ教えて!」とTwitterで聞いたことがあるのですが、その時にいただいたリプの多様さと熱意は今も鮮明に覚えています。

特に私にとってはIZ*ONEメンバーの年齢が自分とほぼ同年代だったこともあり、かなり身近にメンバーを感じていたように思います。そんな中でも、私が推していたのはチョユリと本田仁美のコンビ。

「Beware」MV
『BLOOM*IZ』カムバショーケース
『non-no』連載対談
ヌッパン

これは同い年の関係性でしたが、最年長と最年少がほぼ一回り違う幅の広さを持っていたため、その分ファンはいたのではないかと考えます。

プライベートメール

IZ*ONEの大きな特徴として、48グループ傘下にあったことが挙げられます。その恩恵のひとつとして偉大な存在感を放っていたのが「IZ*ONE Private Mail」というサービスでした。
これはアイドルのメールをサブスクすると、アイドルの送ったタイミングでメールが届くというもの。日常から裏話、メンバーとのオフショットなど数多くの供給がメンバーによっては毎日更新され、常に追うのが楽しい状態にありました。

中でも私の推しであった本田仁美さんは毎回1通以上、多い時では4〜5通もメールを送って来てくれており、また内容も日本語と韓国語で書かれた長文にほぼ確実に写真が添えられているもので、その充実度といったら表しようがないほどでした。
当時高校生だった私は塾の終わりに溜まったプライベートメールを一気に読んで1日の疲れを吹っ飛ばすという作業に心を救われていました。今となってはもう懐かしいものです。

日本での活動

結局日本のファンが多かったのはここが理由の大きな部分だと思います。先述のプラメ然り、そもそも「日韓合同アイドルグループ」と銘打ってオーディション番組が開かれていたこともあり、日本での活動の比重は他のグループと比べてもかなり供給量の多いものとなっていたように思います。
時には日本でのシングルリリースが続いたこともありました。(「Buenos Aires」→「Vampire」)

また韓国人メンバーも積極的に日本語を話してくれていたことから、より直接コンテンツに接することができる、まさにK-POP界隈への入口のような存在だったのではないかと考えます。

実際日本の現場では7割ほどが女性であるくらいファン層が特殊であり、松本伊代さん松本明子さんによるIZ*ONEのコンサート潜入のVが組まれたほどです。

最後に

心にうつりゆくよしなしごとをそこはかとなく書きつくってしまいました。なんだかまとまりのない文章になってしまいましたが、個人的にIZ*ONEを懐かしむことができたので満足です。

多分IZ*ONEがオーディション番組から出ているのもあって、それを見ていた人はもれなく古参ぶれたのもファンが多かった理由でしょうね。
だって「昔から推してる」なんて経験、一度はしてみたいじゃないですか。

今でも定期的に動画を見返しては懐かしむことがあります。ファイル保存してあるラスコンの映像はいつでも見返せる状態にあります。
当時必死に集めたグッズやブロマイドもまだ実家に綺麗に飾られたままです。いつまでも綺麗な思い出のままでいてくれるだけでオタクとしては幸せなんだな、と思います。

またみんなでIZ*ONEの話しよーよ。

それでは、また。

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