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【withE通信:天気予測の知恵】

暖かい日が多くなってきましたね。全国各地で桜の開花宣言が出されています。今年は例年よりも開花も満開の時期も早くなるようです。満開の桜が見られるのが楽しみですね🌸
「春に三日の晴れなし」
このようなことわざを聞いたことがありますか?春は日本列島の上空の風が強くなるため、天気が頻繁に変化します。そのため、天気のいい日は長くは続かないということわざです。
そんな季節だからこそ、空や生き物たちの行動を観察することで今後の天気の予想を自分で行ってみませんか⛅

飛行機雲は残る?消える?

空を見上げると飛行機が飛んでいて、その後ろには飛行機雲がまっすぐ引かれているのを見たことがあると思います。青い空と白い飛行機雲のコントラストはきれいですよね🛫ここに天気を予想するヒントがあります。
飛行機雲発生メカニズムは主に2つです。
・エンジンから生じる水蒸気が上空の低温(-40℃ほど)によって凍り、雲になる
・飛行機の翼の後方に生じる空気の渦が周囲の温度を下げて雲をつくる
これらは雲ができるメカニズムとよく似ています。そのため、飛行機雲がずっと残っている=雲ができやすい状態といえます。
以上のことから
「飛行機雲が消える→しばらく晴れが続く」「飛行機雲が残る→2,3日後雨の可能性大」
と予想ができます。

蜘蛛の巣を見つけたら…

蜘蛛の巣は天気の予想に大変役に立ちます。注目すべきポイントは蜘蛛の巣が張られている位置です🕷
「蜘蛛の巣の位置が高い→しばらく晴れ」「蜘蛛の巣の位置が低い→数時間後雨の可能性大」
雨降りの前には湿度が上昇します。これにより蜘蛛の餌となる蝶などの昆虫は羽が重たくなり、低い位置を飛ぶようになります。蜘蛛はこれを考慮して蜘蛛の巣を低い位置に張るのです。これとよく似たことわざに「つばめが低く飛ぶと雨」があります。理由は蜘蛛の巣と同じです。

昔からのことわざや言い伝えの中には科学的な根拠があるものもあります。調べてみると面白いですよ。

このように自然に目を向けると自分で天気の予測をすることができます。他にも雲の形から天気を予想することもできますよ。余談ですが「さば雲」といわれる雲の形があります。これは雨の前に見られる雲ですよ。注意しましょう☔

作・サバちゃん(理科担当)

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