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【withE通信:入道雲はどのようにできる?】

梅雨明けが先日発表され、いよいよ夏本番ですね。
皆さん、いかがお過ごしですか?

 ところで、冒頭でいったようにいよいよ夏ですが、皆さんは夏といえばなにを思い浮かべますか?「海」「ヒマワリ」「スイカ」などでしょうか。僕は「入道雲」を思い浮かべました。青空にモクモクとした入道雲がある風景はいかにも夏って感じがします。この入道雲、見たことがある人もいると思いますが非常に大きいです。
あんなに大きな雲、どのようにできるのでしょうか?一緒に見ていきましょう。


<入道雲のできかた>

 まず入道雲のそもそもの意味ですが、「積乱雲や雄大な積雲の俗称」だそうです。では、この入道雲(積乱雲)はどのようにできるのでしょうか?
 これを考える前に、雲はどのようにできるのかを確認しましょう。
雲は上空へと昇っていく空気の流れ「上昇気流」によって発生します。上空の気圧は低いため、上昇した空気のかたまりは膨張します(周囲からの押さえつけられる力が減ったからですね)。空気には体積が増加すると温度が低下する性質があるので、次第に温度が低下していきます。すると空気中の水蒸気量が飽和水蒸気量(空気の含むことができる水蒸気の最大量)に達し、水滴や氷の粒ができます。これが空気に浮かび雲となります。

では、いよいよ入道雲(積乱雲)のでき方についてです。
積乱雲の発生しやすい条件は①大気の状態が不安定なこと②暖かく湿った空気があること③空気を高く持ち上げるエネルギーがある、この3つです。
① は、上空に寒気が、地上に暖気があり、その気温差で上昇気流が起きやすいことを指しています。
② の暖かく湿った空気は、雲の「もと」になります。
③ のエネルギーとは、雲ができるときに水蒸気が水になりますが、その時に生じる凝固熱という熱のことです。この熱で雲は膨張し浮き上がっていきます。
このようにして入道雲(積乱雲)はできます。


<入道雲の由来>

 余談ですが、入道雲の名前の由来を皆さんは知っていますか?実は、大入道という妖怪からきているという説があります。
 この大入道については詳しくは触れませんが、非常に大きな妖怪です。そのため、空高くそびえたつ積乱雲がまるで大入道のように見えることから「入道雲」となったそうです。

いかがだったでしょうか。
入道雲ってそんな風にできるのですね!
今年の夏に入道雲を見つけたときは、この記事で学んだことを友達や家族に話してみましょう。きっとびっくりしてくれると思いますよ!
                   作:でーぐ(理科担当)

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