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【withE通信:干支は何種類?】

明けましておめでとうございます🎍今年もwithEをどうぞよろしくお願いします。

さて、2022年は寅年です。十二支の動物はよく年賀状のデザインとして用いられます。また、「年男」や「年女」という言葉があるように、十二支は私たちにとって身近なものです。ですが、そもそも十二支、そして干支とは一体何なのか考えたことはありますか?なぜ、年を表すために動物が用いられるのでしょうか?今回はそんな干支や十二支について考えていきましょう。


〈干支は12種類ではない⁉︎〉

十二支に登場する動物を干支と呼ばれることが多いのですが、厳密には干支と十二支は同じものではありません。実は、十二支は干支を構成する一部であり、十干(じっかん)と十二支という2つのものから構成されています。十干というのは少し聞き慣れないかと思いますが、これは10種類の文字の集合体(甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)です。十干の「干」とは木の幹を表す語と考えられており、順番、方角、暦に使われていました。ちなみに、優劣をつけることが難しいときに使う「甲乙つけがたい」という表現は十干に由来するものなのです😲
十二支はご存知の通り、12の動物の集まり(子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥)です。「支」とは木の枝を表す語であり、こちらも暦に使われました。よって、干支は正確には12種類ではなく、十干と十二支を組み合わせた60種類から成るのです。


〈十二支の漢字〉

十二支の漢字を見て、どうして「子」を「ねずみ」と読むのか、「丑」を「うし」と読むのか…疑問に感じた経験はありませんか?十二支が定着しすぎて、いつの間にかそういうものとして認識している人も少なくないかもしれませんね。ですが、これらの漢字は、普段私たちがその動物に使う漢字とは明らかに異なります。こうしたことが起こっている背景を見ていきましょう。
実は、これら動物たちは後付で決められたものでした。干支は暦の役割を担っていたと先ほど説明しましたが、元々は木星の場所を表すものでした。木星は12年間で空を1周します。そこで、毎年の位置を表すために年ごとに12個の漢字を割り当てていたのです。その12個の漢字は季節ごとに移り変わる植物を表すものでした。これが今の十二支の漢字であるため、動物とは全く関係のない漢字が起用されていて当然なのです。
では、なぜ十二支は動物として扱われるようになったのでしょうか?その理由には、干支を開発した人物による、一般庶民にも十二支を普及させたいという強い気持ちが関係しています。当時、十二支の漢字は、そのままの意味では覚えにくく、大半の人にとって馴染みの薄いものでした。そこで、農業を営むために必要な暦に当てはめ、身近な動物に替えたのです。こうして、十二支を世間に浸透させることに成功しました。誰にとってもわかりやすい動物に例えられたことが、現代でも十二支が根付いている一因なのかもしれませんね。
また、それぞれの動物には意味が込められており、今年の十二支の動物である寅は決断力と才知の象徴だとされています。


〈猫年も存在する⁉︎〉

十二支に登場する動物はどれもメジャーなものばかりです。しかし、代表的な動物の猫は、干支の動物に含まれていません。十二支の動物がどのように決まったかに関する話は諸説ありますが、卯(う)を表す動物として、猫を用いている国があります。それはベトナムとタイです。干支は中国に起源を持っていますが、アジア諸国、ロシアなど広い地域に伝わっています。そして、それは国によって異なる部分もあるのです。ちなみに、日本は12番目の動物に猪を用いていますが、これは世界的には珍しく、最後の動物には豚を用いるのが一般的だそうです。国によって採用している動物が異なるなんて興味深いですね🧐

いかがでしたか?古代の人々が太陽や月を長い間観察し続けてきたからこそ、暦として作り上げられた干支。それは今日まで3000年以上の長い歴史を持っています。干支に関する迷信や言い伝えはたくさんあるので、興味のある人は調べてみても良いかもしれませんね。
作:ゆい(英語担当)

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