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【withE通信:夏休みは何のため?】

夏休みに入って約1週間が経ちましたね。充実した休みを過ごせているでしょうか?学校生活から解放された嬉しさのあまり、勉強手付かずの人もいるかもしれません(^_^;) 
とはいえ、今年の夏もコロナ禍で遠出することは難しそうです。今回は、そんな夏休みをテーマに取り上げます。

文部科学省によると、夏休みは正式には「夏季休業」という名称であり、学校教育法が定めたものだそうです。意味はその名称通り、「夏の時期に仕事を休むこと」です。ちなみに、期間は各地方の教育委員会によって決定されます。

ところで皆さん、どうして1ヶ月もの夏休みがあるか考えたことはありますか?夏休み制定の背景には欧米諸国の考えが根底にあります。そもそも夏休みは、明治14年に欧米の教育法を参考にして定められました。欧米では新学期(9月)前に学年末の長期休みが当時から制定されており、その制度を日本でも取り入れたのです。海外では3ヶ月もの長期休みがある国も存在します。日本の夏休みは世界的に見ると短い方なのです。ちなみに、アメリカでは夏休みにキャンプ、ヨーロッパではバカンスを楽しむ人が多いようです。

では、どうして夏に学校を長期間休む必要があるのでしょうか?実は、これには明確な理由はないのです!理由が特にないのに学校が休みって少し不思議な感じがしますよね。でも、言われてみれば夏休みのある理由について聞いたこと、考えたことがあまりないという人は多いはずです。ですが、考えられる理由は諸説あるとされています。今回はそのうちの3つを紹介します。

1 暑くて勉強できないから
近年では公立小中学校においても、冷房が設置されてきていますが、数年前はありませんでした。ですが、日本の夏は30度を上回る日が大半です。夏のそんな猛暑日に、冷房のない空間で気持ちよく勉強できるでしょうか?おそらく熱中症の生徒は多発するでしょうし、授業に集中できません。快適な環境があって初めて生徒は勉強に励むことができます。

2 生徒が様々な経験を積むため
学校のある平日は、どうしても自分のための時間を確保することが難しくなりがちです。しかし、夏休みという長い期間は過ごし方によって普段とは異なる学びを得ることが可能です。たとえば、自分がもっと深く学んでみたいことを研究する、家のお手伝いをする、ボランティア活動に参加する、といったことは学校生活だけでは味わえない経験です。夏休みは新たな挑戦をしたり、何かに没頭したりするのに優れた期間だと言えるでしょう。

3 先生が勉強する時間の確保するため
夏休みは生徒は休日ですが、先生はいつも通り学校に来て仕事をしています。生徒がいないにもかかわらず、学校へ出勤するのです。この授業がない期間に、先生たちは生徒に少しでも良い教育を提供できるよう、研修会や講習会で勉強しています。責任を持って生徒に授業を行う先生たちにとって勉強をするためのまとまった時間は必要不可欠です。

いかがでしょうか?夏休みの意味に興味を持っていただけたでしょうか?この貴重な夏休みに新しいことに挑戦しつつ、ぜひ自分自身の成長に繋がるような過ごし方をしてみてください。そうすることで、自分なりの夏休みの存在意義を見出せるかもしれませんね😊
                    作:ゆい(英語担当)

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