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【withE通信:オリンピックの最終聖火ランナー】

皆さん、こんにちは!
ついに今日からオリンピックの競技が始まりましたね!
一年越しということで、期待も高まっているのではないでしょうか?

さて今回は、最終聖火ランナーについてのお話です。
開会式も明後日に控えている中、東京オリンピックの最終聖火ランナーに誰が選ばれるのか気になりますね!野球のイチローさんやスケートの羽生結弦さんなどネットではいろいろな説が浮上しているようです。


〈聖火ランナーの始まり〉

まずは聖火ランナーの始まりについて少しお話します。
聖火ランナーというのは1896年に行われた第1回のオリンピックからあったわけではありません。聖火をオリンピア(ギリシャ)で点火した後に開催地までリレー形式で運ぶというのが始まったのは1936年のベルリンオリンピックからだそうです。
ただ、この聖火リレーはヒトラー率いるナチスが侵略をするための下見だったという説があります。それは、1939年にポーランドへの侵略を開始した際に選んだ道が、聖火リレーで通った道と大部分で重なるからです。聖火リレーを利用し、通過する都市の正確な地図を手に入れ、戦車が通過可能な道や橋、都市の構造を把握したのではないかといわれています。


〈1964年の最終聖火ランナーは?〉

1964年に東京オリンピックが開催されましたが、その時の最終聖火ランナーが誰だったか皆さん知っていますか?
当時さぞ有名な方だったのではと思うかもしれませんが、実は当時19歳の早稲田大学陸上部に所属している坂井義則さんという方です。坂井さんは、陸上の400mと1600mで強化選手に指名されるほど実力のある選手でしたが、残念ながら代表選考会で敗退しています。
ではなぜ、坂井さんが抜擢されたのでしょうか?
実は坂井さんは1945年8月6日の朝に広島県三次市で生まれた方なんです。皆さんもうお分かりですよね?1945年8月6日の朝8時15分は広島に原子爆弾が投下された時間です。坂井さんはその1時間半ほど前に生まれました。
つまり、坂井さんが最終聖火ランナーとして世界中に中継されることで、「日本は戦争から立ち直り成長を遂げた」「原子爆弾は二度と使用されてはいけない」というメッセージを伝えようとしたのです。後に坂井さんは「人生で最高の3分間だった。」と述べています。


〈東京2020+1オリンピックの最終聖火ランナーは?〉

冒頭でも少しふれたように、ネット上では様々な人が最終聖火ランナーなのではと取り上げられています。誰が走るのかも気になりますし、1964年のように何かしらのメッセージが込められているのかも気になりますね。今だとやはりコロナウイルスに関わりがあったりするのでしょうか…。
明後日の開会式ではぜひ最終聖火ランナーにも注目してみてくださいね!
作:わさび(国語・英語担当)

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