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【with通信:降水確率のヒミツ】

5月ももうすぐ終わり、6月になりますね!6月と言えば梅雨のイメージですが、これから見逃せなくなってくるのが「降水確率」です。でもこの降水確率って何をもとにして出せれているのでしょうか?

〈降水確率の定義〉
まず、気象庁が出している降水確率の定義について知りましょう。
・予報地域内で予報地域内に、1mm以上の雨または雪が降る確率である
・30%の降水確率が100回発表されたとすると、そのうち30回は1mm以上の降水がある
なんだかわかりづらいですね…。詳しくみていきましょう。
まず、降水確率に時間の長さ・降水量というのは関係ありません。つまり、1日のうち30分だけでも確実に雨が降るのなら、降水確率は100%となります。また、1時間に1mmの小雨であろうと、1時間に50mmの土砂降りであろうと、確実に降れば降水確率はどちらも100%です。よく「今日降水確率100%だったのにちょっとだけ小雨が降ってすぐやんだじゃん!」なんてことがありますが、降水確率が間違っているわけではないのです。
次に、降水確率というのは10%刻みで出されますが、実際は12%や18%などのように細かい確率で観測されています。実は天気予報で出されているのは、1の位が四捨五入された値なのです。なので、降水確率が44%の場合は40%、45%なら50%と発表されているのです。これをもとに考えると、降水確率が0%であっても必ず雨が降らないわけではないということも納得してもらえると思います。なぜなら、0~4%なら、降水確率は0%と発表されますからね!それに、降水確率の場合は0%(レイ%)と読まれます。これにも意味があって、「ゼロ」は全く何もない状態、「レイ」は少ないけどちょっとある状態を指すのだそうです。

〈降水確率の決め方〉
降水確率はどうやって出されているのでしょう?一見、雲の状態や前線の動きなどから算出されているのだろうかと考えがちだが、実際は過去の膨大なデータを照らし合わせて出されているのです。手順としては、
① 予報地域を細かくブロック分けし、ブロックごとの温度や湿度、気圧、風力等を測定する
② 測定された気象条件を過去のデータと照らし合わせ、同じ条件下でどれぐらい雨が降ったかで確立を算出する
というものです。つまり、過去に同じ気象条件が100回あり、そのうち30回雨が降っているのならば降水確率は30%と発表されます。このように蓄積されたデータが使われているので、年月を重ねるごとに降水確率はどんどん正確になってきていると言えますね!

人間が膨大なデータを蓄積することによって可能となっている、降水確率。これからは上記の定義や決め方を知ったうえで参考にしてみてくださいね!ちなみにみなさんは降水確率50%で傘を持っていく派でしょうか?😁

作成者:わさび(国語・英語担当)

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