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withE通信:6年ぶりの夜空

先日withEの記事が100本となり、教科を越えた100本目記念の記事を書かせていただきました。まだ読んでいない人はぜひぜひ読んでみてくださいね!というわけで本日からまた頑張っていきますので、よろしくお願いします!

26日は「皆既月食」と「スーパームーン」が同時に観測できる貴重な日でしたが、残念ながら厚い雲に覆われて月は見えなかったですね( ノД`)シクシク…
この現象が前回観測されたのは6年前(2015年9月28日)、そして次回観測できるのは12年後(2033年10月8日)だったので是非見たかったのですが…。
それにしてもかなり期間がバラバラですね。それぞれの現象が起こる原因を詳しく見ていきましょう。


〈月食〉


月食とは月が暗くなったり、欠けたように見えたりする現象のことを言います。一見、月の満ち欠けとよく似ているように思いますがまた別の話です。
月の満ち欠けを表した図はよく教科書などにこんな図が載っています。

月の満ち欠け


月は光っているように見えますが月自体は光っていません。実際には太陽の光を反射して光っているように見えています。そのため、地球の周りを回っている月は上図のように日々形を変えながら夜空に現れます。

一方、月食は太陽と月と地球が一直線に並んだ満月の夜にしか起こりません。次の図を見てください。

月食しくみ

月は(1)~(3)の軌道を通ります。そのうちの(2)の軌道を通ったとき、太陽・月・地球が一直線に並びます。これにより月が地球の影に入ってしまうため、月が欠けたように見える月食が起こります。このようにいくつかの条件が重なる必要があるので月食が起こる周期にはばらつきが出るのです。
26日の月食は18時44分ごろから月が欠け始め、3時間ほどかけて満月に戻っていきました。全体が地球の影に隠れた月は見られましたか?月の色がいつもとは少し違い、非常に幻想的でしたね。


〈スーパームーン〉

スーパームーンは天文学の正式な用語ではありません。一般的には地球と月の距離が1年で1番近くなるときに見える「1年で一番大きな月」のことを指すようです。なので実際に月が膨らんでいるわけではありません。月は地球の周りを楕円形の軌道で回っているため、地球と月との距離は変化します。これによって地球から見た月の大きさや明るさが変化するのです。
2016年、1年で最大の月は最小の月と比べて面積が30%ほど大きかったというデータがあります。

このように、月食は1日で夜空の月の表情が刻々と変化する貴重な日です。確かに地球の回りを月が回っているのだなと実感できます。検索すると26日の月食を動画で見ることができるので探してみてください。次回はぜひ実際に夜空を見上げて月食を観察したいですね✨
                 作・サバちゃん(理科担当)

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