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【withE通信:味覚の不思議】

先週はとうかさんがありましたね。皆さんはゆかたを着て出かけたのでしょうか。ゆかたの出番が来ると, いよいよ夏という感じがします🎐少しずつ日常が戻りつつあり, 今年は夏祭りに参加し, 屋台などで食べ物を買う機会もありそうですね。そんなときに今回の記事を思い出してみてください。話のタネになるかも…。

〈味覚〉
 夏と言えば夏祭り。屋台で食べたり遊んだりするのも夏祭りの魅力の1つですよね。その中でも暑い中で食べるかき氷, 甘くてひんやりしておいしいですよね🍧毎回毎回必ず食べてしまいます。
 ではこの「甘い」という味, どのように感知しているのでしょう。「甘い」味は舌にある味蕾(みらい)と呼ばれる組織が食べ物の中にある糖を感知することで認識しています。舌で味を感じるということは多くの人が知っているのではないでしょうか😛糖を感じる部分は舌以外にも腸やすい臓など, 様々な場所にあるのです。なぜそんなところで糖を感じる必要があるのでしょう。それは糖の吸収量を調節する必要があるからです。腸では糖の吸収量を調節し, すい臓では糖の取り込みに関わるインスリンというホルモンの調節をしているんですね。

〈味覚+香り〉
 ここで衝撃の事実。かき氷のイチゴ・レモン・メロンなどシロップ, 実は基本的に味は同じって知っていましたか?味は同じで香料と色だけが異なっているのです。でも食べると確かにイチゴやレモンの味がするのは不思議ですよね。このことから, 味を感じるときには香りや色も大きな役割を果たしているのだということが分かると思います。目隠しをして, 鼻をつまんでかき氷を食べると味が分からなくなるかもしれません。今年の夏まつりで試してみるのも面白いかもしれないですね😲

〈記憶と味覚・嗅覚〉
 何かを食べたり何かの香りによって, 懐かしいなと感じることはありませんか。味や香りは記憶と非常に密接なつながりを持っていることが分かっています。例えば, つらいときに食べた味がトラウマになっていたり, 楽しいときに食べたものをずっとおいしいと思ったりするなど, 好き嫌いにもつながるということもあるようです。ケーキは特別な楽しいときに食べるからおいしいと思ってついつい食べ過ぎてしまうのでしょうか🤤認知症の治療にも, 懐かしい匂いを嗅ぐことで記憶がよみがえることを利用したものがあるようです。これには「プルースト効果」という名前がついています。この仕組みを応用して, 勉強をするときにいつも決まった香水や香りの中で行うと, 試験のときにハンカチなどにその香りをつけておくことで記憶を呼び起こす手助けになるかもしれません。

作・サバちゃん(理科担当)

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