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【withE通信:辞書はもう必要ない?】

最近やっと日中の気温が下がり始めて過ごしやすくなってきましたね。10月半ばにしてやっと秋が来た!って感じです。

 さて、本日10月16日は「辞書の日」です。なんでもアメリカの国語辞書製作者ノア・ウェブスター氏の誕生日を祝して制定されたのだとか…。辞書は載っている言葉が多い分大きくて重いですし、一つの単語を調べるのに中々時間がかかります。最近ではそんな辞書をわざわざ使わなくても、持ち運びやすいスマホなんかでささっと調べられますよね。では、もう辞書を使って勉強する必要はないのでしょうか?


〈辞書を使うことの利点〉

 一見不便に思える辞書ですが、あえて使うことでたくさんの利点があるんです。
 まず、1つ1つの単語の複数の意味を知ることができます。1つの単語が1つの意味しか持っていないということはあまりありません。しかし、スマホではその単語の代表的な意味1つが表示されることが多いです。もちろんその単語がよく意味する内容を知るのは大切なことですが、他の意味があるということだけでも知っておくと間違った読解を防げるかもしれません。
 また、異義や例文が載っているということも大きなポイントです。1つの単語を調べたついでに異義を見ておくと一度に2つの単語をの意味を知ることができて効率よく単語を覚えていくことができます。また、例文を見ておくことで実際に文章を書く際にもスムーズに使うことができます。


〈紙辞書と電子辞書〉

 ここまでは辞書の利点についてお話してきましたが、紙辞書と電子辞書ではどちらの方がよいのでしょう?
 紙辞書と電子辞書の異なる点としては、一番は携帯性だと思います。電子辞書は比較的軽く、コンパクトです。逆に紙辞書は最初に述べたように大きく、重いため持ち運びには向いていません。また、電子辞書の方が調べるのにかかる時間は短く、すぐに調べたい言葉を見つけることができるでしょう。
 しかし、紙辞書にも良い点はあります。例えば、先ほど辞書は複数の意味を知ることができるとお話ししましたが、紙辞書であれば一気にたくさんの意味を見ることができます。電子辞書だとすべての意味を見るには何度かスクロールをしなければいけません。また勉強した跡が残りやすいということも1つのポイントです。紙辞書に印や付箋をつけておけば以前調べた単語がすぐにわかりますし、勉強の跡が目に見えて現れるため達成感も得られるでしょう。


〈豆知識〉

ここまで辞書についてお話してきましたが、辞書を使うとき「辞書を引く」って言いますよね。なぜ「引く」なのでしょう。これは「引く」という言葉の意味に理由があります。「引く」には手元に引き寄せるという意味以外に引き寄せ操って目ざすところに伴うという意味があります。この意味から、書物を操って求める語を探し出すという意味になり「辞書を引く」と言うようになったんです。

 辞書の良さについて理解してもらえたでしょうか?最後の〈豆知識〉も辞書で調べて分かったことです。紙辞書を使うか電子辞書を使うかは個人個人で判断した方がよさそうですが、どちらにせよ語学の勉強にはこれからも辞書を使った方がよさそうですね。
わさび(国語・英語担当)

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