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【withE通信:2月こそ1年の終わりの月!?】

 いよいよ、年度の終わり、3月になりました!
今年が始まっちゃったな―と思いながら1月を過ごし, そろそろ頑張らないと!と思った頃には…あれ, 2月終わっちゃった?となっている人、いませんか?特に2月は28日しかなかったため短く感じたかもしれません。
早く終わって春休みになって欲しい, と思っている人もいるかもしれませんが, なぜ2月だけ短かかったのでしょう。
 
〈暦は農作業の管理のために〉
 私たちが今使っている暦の起源は古代ローマにあります。そのころ, 暦とは農作業の管理のためにあったため, 作物の豆まきをするころ(今の3月)を1年の最初とし, 作物が育つ10か月の間の日にちをカウントして管理していました🌱冬の間(今の1月・2月)は農作業がないため, 日にちの管理はしていませんでした。つまり,
「そろそろあったかくなってきたなー, 種まきしようか。よし, 今日から1年スタート!!」
みたいな結構アバウトな感じだったようです。ですが, これではいけない!ということになり, 冬の間も日にちの管理をするようにしたのです。これによって1年を12か月とする暦が完成しました。
 当時の古代ローマは戦争真っ只中。1年のスタートは種まきの時期(3月頃)で寒い冬は戦争も休みだったのですが, それを逆手に取って冬に戦争を仕掛けるという作戦が実行されました。これにより, 戦争が始まる冬を1月とし, 今とよく似た暦となりました

〈基準を月から太陽へ〉
 当時は月が新月から満月になりまた新月となるのを1か月としていました🌙月の満ち欠け周期は約30日。偶数が不吉であるというローマの習慣から, 1か月を31日(4回)と29日(8回)として振り分けられました。そうなると1年が356日となり, どうしても1日は偶数の月が必要になります。そこで後から付け足された冬の2か月のち, 最後にあたる2月に28日をもってくることにしました。
 ですが, 月を基準に1年356日としていると, どうしても季節とのずれが出てきます。これを解消するために地球が太陽の周りを一周(約365日)することで生じる季節変化を基準にして1か月の日数を振り分けることにしました☀️しかし2月にはローマの人にとって大切な行事があり, 2月の日数を調節するとややこしくなるということで28日のままになりました。これが2月だけやけに短い理由です。

 というわけで, 2月はかつての年末に当たる月というわけです。3月は新たな春の訪れの月。のんびりしていると来年度もあっという間に終わってしまうかもしれません。来年度に向け、力を蓄える, 準備をするなど, 皆さんそれぞれの3月を過ごしていただければと思います😌

作・サバちゃん(理科担当)

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