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【withE通信:1年の締めくくり】

 2021年も残すところあと3日となりました。このwithE通信もこれが今年ラストの投稿です。皆さんにとって今年はどんな一年だったでしょうか。
 さて大晦日といえば、「年越しそば」を食べますよね。でもあれってなんで「そば」なんでしょう?また、いつ食べるものなんでしょうか?


〈由来〉

 古くからそばはイネや麦などが凶作のときに代用で食べるために育てられていましたが、縁起物としてハレの日に食べるものでもありました。江戸時代中期ごろに「みそかそば」と呼ばれて毎月月末や季節の変わり目に食べられるようになり、一年の最後あたりに食べるそばがだんだんと「年越しそば」になっていったと考えられています。また、今のような「年越しそば」という呼び名が全国的に広まったのは、明治以降だそうです。


〈食べる意味〉

 なぜそばなのかという理由については次の3つがあります。
 1つ目は長生きできるようにという意味です。そばのように細く長く過ごせることを願って食べられます。
 2つ目は今年の不運を切り捨て、来年を幸運で迎えられるようにという意味です。これはそばが切れやすいことに由来しています。切れやすいそばを食べて、今年の苦労などをさっぱり断ち切ろうということですね。
 3つ目は金運が上がりますようにという意味です。昔の金銀細工師が散らばった金粉を集めるのにそば粉を使っていたことから、そばを食べて金運を呼ぶということらしいです。


〈タイミング〉

 年越しそばを食べるタイミングですが、大晦日の昼食や晩御飯に、また除夜の鐘をききながらと様々なようです。食べるタイミングによって変わることは特にはありませんが、上記の「食べる意味」から考えると年が明ける前に食べましょう。年越しそばを年が明けてから食べるのは「新年から運を断ち切る」となってしまうので避けた方がいいとされています。除夜の鐘をききながら食べる際には、注意ですね!


 ここまでさんざんそばの話をしてきましたが、私の地元、香川県では年越しそばならぬ「年越しうどん」を食べる家もあります(笑)地域によっても違いがあるのかもしれませんね!
 年越しそば以外にも大掃除など年末ならではのことはたくさんあります。一年の締めくくりをしっかりとして、新しい年も頑張りましょう!では皆さん、良いお年を!!
わさび(国語・英語担当)

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