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社員のモチベーションを上げたい〜メンタルの鉄人

これは、鉄人コーチ集団 「Withコーチ」 の "メンタルの鉄人"こと、松本瑞代が、エグゼクティブとしてあるべきプレゼンスに悩む人向けてどうコーチングするかを綴ったものである。鉄人コーチとは困難な現実・テーマに、タフに楽しく気迫を持ってwith(伴走)する、強さとしなやかさと愛に溢れるコーチのことを呼ぶ。

経営者や幹部の方とお話しをしていると、社員のモチベーションを上げたいという思いをよく聞きます。
あなたもそんな悩みを持ったことがありますか?

自分自身でさえモチベーションを維持するのが難しいときもあるのに、それが従業員ともなると、彼、彼女たちの頭の中で何が起こっているのかわからないだけに、どのようにしたらよいのかわからないですよね?

でも、自分を含めモチベーションが上がれば、仕事のパフォーマンスも上がる。パフォーマンスが上がればもちろん利益も上がる。利益が上がればさらにモチベーションが上がる!!

こんな良い連鎖を起こせれば、最高ですね。
今回はモチベーションについて書きました。

1.モチベーションとは


1-1モチベーションの定義

そもそもモチベーションとは何でしょう?
辞書で調べると
人が何かをする際の動機づけや目的意識。
       【出典】 Oxford Languages「モチベーション」
と出てきます。

1-2外発的要因 内発的的要因

モチベーションには外的、内的2つの要因があります。

外発的要因とは例えばお給料、賞与、社会的地位など文字道理外から与えられる動機付け。

内発的要因は使命感、幸福感、達成感など自分の内部で湧き上がる動機付け。

長続きするのはどちらだと思いますか?

例えば外発的なモチベーションとして組織のポジションがありますが、この場合、目標とするポジションまで上り詰めたときに燃え尽きてしまうことは良く聞きます。

それに対して、自分が本当に充実感や使命感から突き動かされて仕事をしていれば外からの刺激は必要なく、自然とモチベーションがキープできます。


1-3潜在意識とモチベーション

人には顕在意識と潜在意識があります。

顕在意識は自分が意識下でする思考、決断など論理的な意識です。

潜在意識は記憶や感情など、自分が意識していない部分です。この潜在意識の比率はなんと約95%といいます。
つまり毎日意識していることはたったの5%でしかないんです。


ということは顕在意識に比べ潜在意識は何倍もパワフル。
さて、先ほどお伝えしたとうり、長続きさせるには内発的モチベーションが大事。
これは充実感や達成感など。つまり感情の部分、潜在意識が働いて起こります。


1-4目標設定と目標達成

私はロードバイクのトレーニングをするために週末5時に起きて走ると決めていますが、これがなかなか起きれず、結局6時まで寝てしまったり、時には練習をさぼったりしてしまい「またやっちゃった!!」と思うことも多々あります。

でも景色の良い海辺や山などでトレーニングするときは、その気持ちよさを想像すると前日からワクワクして、朝もバッチリ目が覚めます。

例えば毎日朝5時に起きて運動をしようと決めるとき、この目標設定は顕在意識が決めます。

そしてその目標に向かい、モチベーションを維持して目標を達成するのは、潜在意識の力が大きいです。

ということは、この目標に対して「面倒くさい」という感覚や「ゆっくり眠りたい」という気持ちがあれば当然3日坊主で終わりますよね?

顕在意識の目標設定と、潜在意識の目標達成が一緒にに同じ方向に働いて初めて目標達成が難なくできます。

2.社員のモチベーションを確実にあげるには


2-1人によって違うモチベーションの上げ方

仕事を選ぶときに‘’お金‘’が一番大事な条件の人に、「うちの会社はたくさん休暇が取れますよ」といったらその人のモチベーションに火が付くでしょうか?

では’時間‘’が一番大事な人ではどうでしょう?
モチベーションの上げ方は人の価値観によって異なります。

相手の価値観を簡単に知る方法は例えば、
「仕事において大事なことは何ですか?」と聞いてしまうことです。
ある人はお給料、ある人は休暇、ある人は自己成長。
おのずとモチベーションを上げるために必要なことは変わってきます。
これは性格によっても違います。

自分一人で成功したいタイプと自分は裏方で人をサポートしたいタイプ、みんなとチームで仕事をしたいタイプなどで異なります。
これは性格診断テストを受けてもらったり、その人を注意深く観察することで見分けることができます。

例えば仕事を一人で任されると燃えるタイプもあれば、チームワークでやる方がパフォーマンスが上がるタイプ、上司のサポートがあると安心して力を発揮するタイプ。
さらに、細かい仕事が好きなタイプ、大きな目標を上げてみんなを引っ張るタイプなど。
その人の性格、強味や弱味を見て、個々に合ったモチベーションの上げ方をとると効果があります。


2-2理念の共有と目標設定

社員を連れて航海をしていることをイメージしてください。
理念は北極星です。
組織はそれに向かう船
リーダーであるあなたは船長
目標なしで出航したら、船は漂流し、どこにも到着できません

目的や目標なしではお金だけがモチベーションになりやすく、有能な社員は条件の良い方に流れてしまいます

会社の理念を浸透し、目標設定を掲げ、みんなで同じ目的に向かい一致団結することで、素晴らしい力を発揮できます。

船員に目的地そして到着した先に何がみえるのかを伝えることで使命感やワクワク感が生まれます。


2-3継続的サポート 

目標が決まっても、常に見守り、行動の後押しをしてあげることはとても大事です。
その人の能力が最大限に発揮できるようサポートすることで、モチベーションを維持することができます。
これにはコーチングスキルが効果的です。


3.自分と社員のモチベーションを上げるためにできること
3-1自分を客観的に観察する

自分の言動は周囲に影響を与えます。リーダーならなおさらのことです。
まず自分の状態を客観視。
今の自分の体と心はどんな状態だろう?と自分に問いかけてみてください。
体と心、思考はつながっています

体が健康であれば心も健康、思考もポジテイブになります。そしてその逆も同じです。
エネルギーレベルが十分でなければ、モチベーションを上げるように自分の機嫌を取りましょう。
私は瞑想、なりたい姿のビジュアライゼーション、運動、好きな音楽で朝から踊ることで気分が上がります。


3-2社員の観察と承認

先ほども述べたように、モチベーションが何で上がるかはそれぞれ違います。また日によっても時間帯によっても気分の乗るときそうでないときがあります
個々をよく観察して、相手を承認することで、自分の価値を感じてくれるでしょう
これはマズローの欲求5段階説(*)で言う承認欲求の段階です。
承認とは単なる声掛けでもいいし、もちろんパフォーマンスが良ければそれを称賛すること、そして良いところを探して褒めることも効果的です。


3-3自分で決めてもらう

「あなたは健康になるためにジムに行った方がいいですよ」といわれてジムに通うのと、
自分で「最近運動不足で不健康なのでジムに行くことに決めた!」と思ってキムに通うのと、どちらが長続きすると思いますか?
人は自分で決めたことは実行します
社員一人一人がいかに自分で決断して、仕事を進めていくように持っていくかがリーダーの力の見せ所。
それにはコーチングの質問力を磨くことも効果的です。


まとめ

トライアスロンレースは孤独です。自分との闘い。途中で「なんで私は高いお金と、時間を投資してこのレースをしているんだろう?これが最後!」と自問することがよくあります。
けれどフィニッシュした瞬間の達成感、自分の限界を広げていく喜びがモチベーションの内発的要因となり、またレースに出る。
ビジネスもまさにこれと同じだなと思います。
「何故私はこの仕事をしているのだろう?」
というこの何故の理由が弱いとモチベーションは続きません。
何故私はこれをやっているか?この使命感がクリアになればちょっとやそっとの失敗ではくじけません。むしろ失敗は成功への大事な経験となりモチベーションを維持できます。


(*)マズローの欲求5段階説

メンタルの鉄人 松本 瑞代
コーチM代表 ビジネスコーチング、実践心理学、イメージコンサルティングを通じて、クライアントの次のレベルの成功を支援することを使命としている。コーチングで人生をポジティブに方向転換した経験から「できないことはない」が信条。日本を出て10年、自身の経験と知識でグローバル人材のクライアントを多く持つ。
現役歯科医師でもあり、医療専門家としての長年の経験から、クライアントを鋭く状況分析し、課題を識別、計画、行動へ導くのが得意。また、認定ヒプノセラピストとしてのストレスマネジメントも好評。42歳で最初のトライアスロンに出場し、現在もレースにチャレンジしつづけている。

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