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「富山県朝日町の風力発電所建設計画について」

こんにちは!WithChihiroです。4月28日20時~辻村ちひろさんを講師におむかえしてのおはなし会の第2弾!を予定しております。「電気は足りてるの?」をテーマに前半はおはなし・後半は質疑応答の構成です。Zoomにて行いますので、全国全世界からご参加いただけます。お申し込み方法等詳細についてわかるnoteへのリンクをこの投稿の一番最後につけておきますので、興味持たれた方はぜひ読んでみてください!

本日25日の23時59分までが一番リーズナブルな料金設定で申し込める期限となっております!!気になってる方はどうぞお早めにお申し込みください。
(なお、高校生以下のかたは無料参加いただけるので、メールにてお問い合わせくださいね)

さて、今回の記事では4月25日の生配信より、ちひろさんが「富山県朝日町の風力発電所建設計画」について話している部分を文字起こししました。
(動画一番最初から10分程)

いつものことではありますが、間違いや誤認識等がある可能性があります。
今回は特に法律関係の言葉も多く、何度も調べながら文字起こししましたが知識不足の為間違ってしまっている部分があるかもしれません。気が付いた方はどうか教えてくださいませ!よろしくお願いします!

また、記事の最後にこの計画に関して動いていらっしゃる団体の情報を乗せてあります。詳細についてはそちらの団体さんのページから確認してみてください!よろしくお願いいたします。




旧知の仲というか、僕がすごく信頼している、ある特有の鳥の専門家の人から電話があって…今、富山県朝日町っていうところで北陸電力の風力発電の計画があるっていう、そういう話なんです。
今度、5月の頭ぐらいまでに方法書っていう、環境影響評価の手続きの中の方法書…こうやって調査しますよっていうことを決める方法書の縦覧されてて、で、意見を出せるっていうのがあって、是非意見を出してほしいっていうお電話をいただきました。

やっぱりまだまだ、再生可能エネルギーと言われるものを作ろうとしている動きと、そうじゃない動きっていうのがあるなあっていう…また自然を壊して自然に良いことしてますみたいな本末転倒の事が起きてるなっていうふうに思ってます。

今度(風力発電所を)立てようとしてるところって、固有の種を言うのもあれなんですけども…イヌワシもいるしそれからクマタカもいるんですね。
またマニアックな話で申し訳ないんですけど、イヌワシとクマタカって同じ猛禽類と言われる、しかも日本の中では希少種って言われる生き物なんですけれど、その希少種、このふたつってすごく個性が、実は違うんです。

イヌワシっていうのは草原に生きる猛禽類です。クマタカっていうのは森に生きる猛禽類です。

(中略…中継していたネット接続が切れて仕切り直し)

富山県朝日町というところで風力発電計画があります、北陸電力なんですけど。
そこ、(風力発電所を)立てられる場所っていうのが県立自然公園だし、色んな重要な生き物も、それから重要な環境もあるところなんですね。
そういうところを壊して風力発電所を作るっていう動きに対して、それを少しやめさせないといかんっていうふうに今思ってるとこです。

なんで僕が特に引っかかったかっていうと、ここの場所って古くから、もう随分前からずっと猛禽類の調査をしている人たちがいて、その人たちがどこにどういうペアがいるのかとかいう全部、大体分かってる場所なんですよ。
で、その分かってる場所で今いるのはイヌワシって言われる猛禽類とクマタカっていう猛禽類もいます。それから渡り(鳥)でサシバって、もうこの季節渡ってきてますから…そういう色々な猛禽類がいる。
渡り鳥も集まる場所はそれだけ風がいいってことなんで(風力発電所を建てる計画が持ち上がった)と思うんですけれど。

イヌワシっていうのとクマタカっていうのはどっちも希少種で絶滅危惧種です。で、個性が全然違う種類なんですね。

イヌワシというのは草原の生き物です。クマタカというのは森に生きる森の生き物です。もっと言うとイヌワシという大きなグループ、種のグループの一番南の端にある(生息地)のは日本です。逆にクマタカっていうグループの一番北側に生息地を持ってるのは日本です。だから南限の生き物と北限の生き物っていうのが共存してるっていうところにポイントがあります。

だからそれだけすごく重要な環境だってことなんですね。

イヌワシっていうのは高い山の方に住んでますけど、これって日本がすごく雪が多くて、雪がたくさん降る場所なので山の上の方が森になってないですね。森林限界を超えた場所がある。そういう草地を使って餌を取ったり、それから冬場から春先にかけては、落葉広葉樹が全部葉っぱを落とす、そうすると見通しが良くなってイヌワシも餌を探すことができるっていう。そういうような日本の特有の環境。本来であれば森で覆われても不思議じゃない高さしかない日本の山が「雪が多い」という条件で森林限界が他の地域と比べて凄く低くなってる。そこにイヌワシが暮らせる環境があったんですね。
で同時に森もあるのでクマタカも住むことが出来てるっていう。

このふたつの環境を有しているっていうのは実は日本の自然環境の個性なんですよね。
その個性が表れている場所に風力発電を作るっていうことに関しては、やっぱり場所を変えるべきだと私は思っています。

もう一つね、すごく重要なのは手続きのやり方なんです。
粛々と法に定められた手続きを事業者が取ってるんだと思います。ですけど環境省、環境大臣の意見が配慮書の段階で出されてますけど「ちゃんとした専門家に聞きなさい」ってなってるんですね。で、その意見を取り入れてちゃんと環境保全ができるようにしていくように、っていう環境大臣意見で…それはそのまま経産大臣の意見になるんですけど、そういう意見が出されてます。

今回の配慮書が方法書を立てるに当たって専門家の意見に聞いてるところは…方法書の中に書かれてるんですけど…鳥類の専門家という方が答えています。で、その方がいみじくもおっしゃってるのは「私は猛禽類は専門ではないので猛禽に関しては専門の方が富山県にはたくさんいらっしゃるので専門の方に聞いてくださいね」って言ってるんです。

で、私に電話をくれた方は実はものすごい(猛禽類)専門家の方ですから…その人は(意見を)聞かれてないって言ってるんですね。

ほんとに…なんで(その専門家の方が意見を)聞かれないかっていうは、はっきりしてて、猛禽の保護のためには計画を縮小もしくは場所を変えるっていう厳しい意見が出るのが想定できるからなんですね。だから事業者としては専門家に聞いたという体で、本当に聞かなきゃいけない人を避けているっていう姿勢が見えてるんですね。
これあってはいけない。どこにでもあるんですけど、どの環境影響評価の手続きの中でも「誰だこの専門家?」ってことがいっぱいあるんです。

例えばリニア。リニアに関しても猛禽の専門家と言われる人が、人工で巣を作れば大丈夫だって書いてるんですよ。特にこれクマタカについてなんですね。ちなみに専門家の間でも、僕も論文いっぱい読んできましたけど、クマタカの代替の巣として人工の巣を作ることの成功例ってないんです。ほとんどない。実験してる状態。で、それで大丈夫だって言い切っちゃう専門家って専門家なんですか?って。おそらく地元の鳥見てる、鳥が好きなおじさんたちなんだと思うんですけど…あのそういうのを専門家って呼んじゃいけないんですよ。

で、富山は本当に専門家がいらっしゃるんですね。知見もいっぱい集まってる。論文書いてる人いっぱいいるから、そういう人に意見を…(質問・洋上風力発電所ですか?)いや、洋上じゃない…僕も今、(朝日町の風力発電所の事)調べてる最中です。
富山県朝日町の北陸電力の風力発電の話をしてます。
そういうのを、ちゃんとした専門家に聞いて決めるっていうことを実は逃げるんですね。なんでかって言うとちゃんと聞いちゃうと自分たちの事業ができないからなんですね。

そういうことが今起きているので、ぜひ皆さんにお伝えしたくて今日も配信をさせていただいています。



文字起こしは以上になります。後半部分で、意見書の書き方について質問に答えてる部分があったので後日追加します。
動画も合わせてご覧ください!

最後に、4月28日のおはなし会のお申込みについての詳しいnote記事のご紹介です。料金設定等がちょっと複雑なので、分からない事があったら何でも聞いてみてくださいね!各割引コードもどうぞどんどん使ってください!

※本日25日の23時59分が一番リーズナブルなチケットの販売期限です!

事前質問も受け付け中です!
ここんとこ、聞いてみたい!テーマにこだわらずどしどしお寄せくださいませ!

チケット購入窓口はパスマーケットになります。こちらから入れますよ~


今回の文字起こしに関連して
富山県朝日町で活動されている団体の情報を乗せさせていただきます。

「富山県朝日町 あさひ風力発電所計画を考える」さんです!

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