りゅうおうのおしごと

真に必要なのは才能ではない

友人との約束の前に時間があったのでアニメを見ました。

「りゅうおうのおしごと」

メインビジュアルからして、またロリコンの話なのか...内田雄馬君が出てけど....そう思いながらも視聴を始めました。


気づいていたら、涙が流れていました。

人の苦悩し、努力し、支えあう姿が美しく思えて。

自分はまだまだ、努力もしていないし、本気で事に向き合っていないなと反省しました。

私が流した涙は、後悔と彼らの人向きな姿に対する憧れ、感動の涙だと思います。

可愛らしい女の子が涙を流しながら事に向かう姿をあそこまで見せられたら、大人達こそ頑張らないと。

そんなこの作品の魅力を纏めてみましょう。


私が最も共感したキャラは彼女

清滝桂香

清滝桂香さん。

私が思うに最も大人たちが共感できるのが彼女だと思いますし、そのように設計されているのかと思います。

彼女について軽く説明を。

彼女は主人公の師匠の娘さん。年齢は25歳かな? 作中では数少ない大人のお姉ちゃんです。
そんな彼女の夢は「女流棋士」になること。その夢に向かって努力するのです。


どうでしょう? 私達、大人が忘れていた熱中するという事を続けている女性です。※大人は既に惰性で生きていると私は思っています(笑

しかし、彼女はある鬱屈とした思いを主人公達に抱いているのです。


そこにあるのは失望

彼女は主人公達に対して嫉妬や憧れを抱いていると私は思っています。

何故かというと、理由は簡単です。

自分に出来ないことを軽々と行ったから。


主人公は将棋において、若くして龍王という称号を獲得します。

ヒロイン'sも同様に、彼女が慣れなかったプロという世界に大いに近づきます。

桂香さんはそんな2段、3段飛ばしで進む彼女達の姿を見てきました。

最初は自分が先輩だった。しかし、いつの間にか自分より上の地位に行ってしまった。

そうなったら、人間だれしもいい気持ちはしないでしょう?


彼女はヒロイン's、主人公に対して嫉妬という感情を抱きます。

「なんであの子たちは、才能があるのだろう。羨ましい」

同時に

「なんで自分はダメなんだろう」

と自分に対しての失望という感情があるのかなと私は思いました。

桂香さんは、様々な対戦パターンを研究し、勉強しています。

それなのに勝てない。なんで....そう思っていました。

要するに自分の努力が報われない現状に対して、自分に対して失望しているのです。

私も、自分なりには頑張っているつもりですが、成果につながらず泣くこともあります。

そんな自分と桂香さんが重なって見えてしまいました。


彼女は言った。「報われない努力はない」と

作中屈指の名場面さと私は思います。

主人公が自分の将棋に対して自信を失っている最中、彼の背中を押したのが桂香さん。

今までの彼女の研究、勉強はようやく実を結び、「報われない努力はない」と主人公の背中を押すのです。

今までの努力は無駄だと思っていた彼女が言うからこそ、この言葉に意味があるのです。

彼女の存在そのものが、この言葉の意味を体現しているのです。

桂香


この作品は「熱い」

この作品は熱い。

これまでの人生全てをかけて将棋に挑む彼等。

その姿は私達が忘れていた、夢中で挑む心を思い出させてくれます。

その作品の御蔭で、私は桂香という嫁に出会えました。

私は、作品の視聴後に桂香さんの薄い本を探す事に夢中になれました。

一つの事に夢中になるという事の大切さを思い出させてくれてありがとう。

大人こそ、この作品を読むべし!!

ありがとう「りゅうおうのおしごと」

https://www.ryuoh-anime.com/











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